


東京:コロナウィルスのため人気の施設内ツアーの中止を余儀なくされた日本銀行が、閲覧者たちをそのレンガの回廊を通って、100年の歴史を持つ本店のドーム屋根の部屋や地下金庫にさえオンラインで連れて行く、バーチャルツアーを作った。
「おうちで、にちぎん」サイトの訪問者はマウスでクリックすることで、この中央銀行の広大な中庭の中へ入り、西洋のクラシックな様式の建物の中を歩き回ってその内部を360度のパノラマで眺めることができる。
また、建物の3D仮想現実動画を閲覧しながら、日銀総裁が使っていた古い椅子や世界初の自動紙幣検査装置などの隠れた「宝物」を探し回ることもできる。
日銀ウェブサイトで無料利用できるバーチャルガイドは、この中央銀行が3月から人気の本店ツアーを中止せざるを得なくなったことを受けて作られた。同ツアーは昨年度、19,000人の訪問者を引き付けており、そのうち約10%が海外からの旅行者だった。
「このオンラインツアーのユニークなところは、COVID-19の影響を受けないことと、訪問者がこの歴史的な建物を独り占めできることです」と、日本銀行の川村憲章役員は述べた。
東京のビジネス街日本橋にある日銀本店は、新しい複合施設と、1896年に建てられて政府から文化遺産として指定された古い建物で構成されている。
下記のリンクは日本語しか対応していないが、日銀によれば、今月後半には英語に翻訳された説明書付きのものが利用できるようになる。
https://www.boj.or.jp/announcements/education/ouchi.htm/
ロイター