
【第1部】日経平均株価は上昇して始まったが、新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感は根強く、週末を控えて次第に利益確定売りが優勢となった。日経平均は前日比73円94銭安の2万2696円42銭、東証株価指数(TOPIX)は5.21ポイント安の1573.85と、いずれも続落。
銘柄の59%が値下がりし、値上がりは38%だった。出来高は9億9971万株、売買代金は1兆8023億円。
業種別株価指数(全33業種)では、空運業、不動産業、鉄鋼の下落が目立った。上昇は電気・ガス業、医薬品、石油・石炭製品など。
個別銘柄では、ファーストリテが軟調。ANA、JALが売られ、三井住友、住友不、パーク24も値を下げた。ソニー、キーエンスが安く、任天堂は小幅安。日本製鉄、JFEはさえない。半面、日本電産、日立、アドバンテスが堅調。東エレク、トヨタは小幅高。ENEOSがしっかり。日本新薬が値を上げた。ソフトバンクGは小じっかり。ベイカレントが急伸。
【第2部】小幅安。クレアHD、ユーピーアールは大幅安。半面、東芝は堅調だった。出来高1億3930万株。
▽空運株の下落目立つ
17日の東京株式市場は様子見気分が強い中、売りに押される展開となった。朝方は半導体関連株が人気を集め、日経平均は前日比87円高まで上昇した。しかし、週末を控えて利益確定売りが続いた上、東京の新型コロナウイルス感染者数の高止まりも意識され、上値が重くなった。
このところ目立った景気敏感業種の買い戻しが減り、全体の商いも低迷。市場では「夏枯れのような相場」(中堅証券)との声もあった。半導体関連株も「短期的には過熱感が強い」(大手証券)との見方が多く、伸び悩んだ。
政府が観光需要喚起策「Go To トラベル」について東京都発着の旅行を対象外にすると決めたことを受け、空運株の下落が目立った。一方、景気に左右されにくい電気・ガス株が比較的しっかりしていた。
225先物9月きりは軟調。大阪夜間取引を上回る水準で始まったが、その後が小口売りに押される展開となった。225オプション8月きりは、プットはまちまち、コールは軟調。
JIJI Press