
ロンドン:イラクの原油輸出高がこれまでの7月の統計で増加していることが出荷データで示され、業界筋も確認。OPECで2番目に大きい生産国がOPEC主導の合意の下で定まった減産目標を達成できていないことが示唆された。
リフィニティブ Eikonと業界筋からのデータによると、バスラおよびその他のイラク南部ターミナルから7月29日までの輸出は、平均275万バレル/日(bpd)だった。これは、6月のイラク南部の輸出額が5万バレル/日増加したことを意味する。
「大きな変化はない。バスラの生産高はまだ270万から280万バレル/日にとどまっている」と業界筋は語り、7月の最初の20日間の輸出の変化についてそのように言及している。
OPEC +として知られる石油輸出国および同盟国の組織は、コロナウイルス危機によって打撃を受けた原油価格の回復を図るために、5月に記録的な供給削減を開始した。イラクも合意の下では106万バレル/日の減産が求められていた。
7月の数字は、イラクが公約を果たすのにまだ道半ばであり、当初の7月出荷計画をはるかに上回る輸出をしていることを示唆する。
イラクは、OPEC +協定には引き続きコミットしており、コンプライアンスを強化すると述べた。イラクはOPEC +で、5月と6月の過剰生産分を後の数ヶ月の大幅な削減で補うと言っていた。
南部はイラクの原油の主要な出荷元であるので、OPEC +で決まった精算削減の効果の大部分は確実に輸出が減少として現れるはずであった。
バグダッドは、2017年に始まった以前のOPEC主導の供給削減努力に加わることには消極的だった。イラクは、現在の協定を遵守することは国の利益になると述べた。
しかし、タンカーのデータは7月のイラク北部からの輸出が増加したことを示し、業界筋も確認している。これまでのところ、北部の輸出は少なくとも400,000 バレル/日であり、6月の370,000 バレル/日からの増加が見込まれている。北部の出荷の増加は、イラクの輸出が7月に80,000バレル/日増加していることを意味する。
–ロイター