
日本マクドナルドホールディングスが12日発表した2020年6月中間連結決算は、売上高が1392億円と前年同期比2.0%増加した。新型コロナウイルスの感染拡大で店内の客席利用を一時休止した一方、ドライブスルーなどの持ち帰りや宅配が好調だった。
本業のもうけを示す営業利益は0.7%増の147億円。純利益は店舗改装や移転に伴う費用の増加などで4.9%減の91億円だった。
政府の緊急事態宣言に伴い店内の利用を制限した4、5月は、売り上げの半分程度をドライブスルーが占めた。
感染防止のため車内で注文・受け取りができるドライブスルーでは、家族や友人の分もまとめ買いする客が増加。4~6月の1人当たりの販売単価(既存店)は前年の同じ時期より3割強伸びた。同社ではしょうゆ風味の新商品「サムライマック」シリーズなどが人気だったと説明している。
通期の業績予想は据え置いた。オンライン記者会見した下平篤雄副社長は下半期について「夏休みの短縮などマイナス要因もある」と指摘。節約志向の高まりをはじめ、コロナ禍での顧客の動向を注視する考えを示した。
JIJI Press