
日産自動車が総額80億ドル(約8500億円)の米ドル建て社債を17日に発行することが11日、分かった。厳しい経営環境下、新型コロナウイルス感染拡大の長期化を見据えて手元資金を積み増す。
発行額は期間3年と5年が各15億ドル、7年と10年が各25億ドル。ドル建て社債の発行は、1999年にフランス自動車大手ルノーと提携して以降、初めて。ユーロ建て社債の発行準備も進めている。
7月には約4年ぶりに国内で起債したが、700億円にとどまっていた。日産は4~7月に銀行融資などで約9000億円を調達。日本政策投資銀行の1800億円の危機対応融資には1300億円の政府保証が付いた。
日産は2021年3月期に2年連続の巨額赤字となる6700億円の純損失を見込んでいる。
JIJI Press