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世界貿易の政治からプロセスへの移行を望むサウジ

ムハンムド・アル=トワイジリ (AFP)
ムハンムド・アル=トワイジリ (AFP)
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16 Sep 2020 06:09:41 GMT9
16 Sep 2020 06:09:41 GMT9
  • WTOには164か国が加盟しており、世界貿易の98%を占めている

アラブニュース

ロンドン:世界貿易機関(WTO)を率いることになるサウジアラビアの推薦する事務局長候補者は、プロセスを重んじている。彼は、現在のWTOの欠点と世界的な貿易紛争の勃興は、プロセスの失敗によるところが大きいと見ている。25 年の歴史を持つ組織であるWTOが効率的に機能するには、各国が貿易交渉の責務を回避し、より好戦的な貿易紛争解決方法を選択することがないよう、各国が貿易交渉の責務を果たさなければならない。

サウジアラビアの元経済・企画相であるモハンマド・アル・トゥワイジリ氏は、彼が語ったWTOの今後の展望の中で、この傾向が世界秩序にもたらす危険性を強調している。アル・トゥワイジリ氏は、国内外での不平等の拡大が、世界的なナショナリズムの台頭に拍車をかけていると見ている。

元戦闘機パイロットであり、銀行家であり、大臣も務めた同氏は、エジプト、ケニア、ナイジェリア、メキシコ、モルドバ、英国、韓国の他7人の候補との事務局長職を巡る競争に直面している。

次期WTO事務局長は、最も困難な時期に事務局長に任命されることとなる。保護主義の台頭とコロナ禍の影響により世界経済成長が脅かされる中、世界の2大経済大国間の貿易戦争は、WTOが直面している問題の1つに過ぎない。

7月にアル・トゥワイジリ氏がWTO事務局長候補者として最初の記者会見を行った際、彼が語ったWTOの安定化の必要性には説得力があった。彼は話しながら、彼は航空機の操縦桿を引くように両手を合わせて握った。

彼は戦闘機パイロットだった初期のキャリアについて直接言及したことは一度もなかった。しかし彼が使用する言葉や彼が描いた類推から、戦闘機パイロットしての経験が彼にとって自身を形成する経験であったことは明らかであり、その後のビジネスや政府でのキャリアにおける彼の考え方にも影響を与えている。

アル・トゥワイジリ氏は、現在の世界貿易の危機とWTO内の危機を改革の機会と捉えている。

同様に、コロナ禍直後に世界経済を持ち直そうと必死となっていることは、物事を成し遂げるためのモチベーションとして提示されている。

「人は危機的状況下でより力を発揮する」と彼は述べる。「人はストレスを感じた時には より力を発揮する。」

同じ記者会見の中で、アル・トゥワイジリ氏はWTOが直面している最大の課題は何だと思うかという質問を受けた。

「世界はここ10年、特にここ数年で大きく変化してきた」と述べ、「そのため、WTOが今日直面している最大の問題は、プロセスをめぐるものだと思う」とアル・トゥワイジリ氏は続けた。

アル・トゥワイジリ氏は具体例に触れないよう注意を払っていたものの、多くの人は米中貿易戦争を、貿易交渉過程での失敗の最大の例と見るだろう。

両国の経済は、数千億ドル、数万人の雇用を失ったと推定されている。

大統領2期目の目指すドナルド・トランプ米大統領は、ジュネーブに本拠地を置くWTOを「崩壊している」と断じたが、トランプ政権はWTOの上級委員会への2人の新委員の任命を阻止し、上級委員会の紛争解決権限を奪った。

「上級委員会はなぜ機能しないのか?根本的な原因は何か?それは単純に交渉が機能していないということだ」とアル・トゥワイジリ氏は述べた。

同氏は、委員に十分な情報とデータを提供して、損害を与える紛争に巻き込まれた場合の影響を正確に評価し、最初の交渉が、深刻な結果をもたらす可能性のある紛争当事者間の意見の相違などを把握し、それらについて和解するために効果的なものになるようにする必要があると強調している。そうでなければ、すぐに悪循環に陥ると彼は考えている。

「人々は不満を抱き、プロセスが壊れ、解決策は外に求められ、何も起こらない」と彼は述べる。

そして元戦闘機パイロットは記者会見場に戻ってきた。

「我々は今日その状況にあるのか?そうだ。我々は失速している。WTOの事務局長が最初にすべきことは組織を安定させることだ。さらに失速して回転してしまう前に機体を安定させる。」

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