
Frank Kane
ドバイ:サウジアラビアが議長国を務めるG20会合で27日、エネルギー相らは不安定な石油市場とCOVID-19のパンデミックによる経済的な打撃からの「グリーン」な復興計画についてバーチャル形式で話し合う予定だ。
サウジアラビアは大気中の有害な温室効果ガスの排出量削減のため「サーキュラー・カーボン・エコノミー」戦略を強く支持している。
今年エネルギー政策立案者が一堂に会するのは、この2日間の会合が2度目となる。
市場はその後回復し、ブレント原油基準価額は2倍以上になった。だが現在、経済封鎖の「第2波」が懸念されており、そのレジリエンス(回復力)についての疑念が再び浮上している。
サウジのエネルギー相でG20会合の議長を務めるアブドゥルアズィーズ・ビン・サルマーン王子は、市場の「先行き不透明感」に対処するため、OPECプラス原油生産国のメンバーによる厳しい規律が必要だと主張した。
王子は「我々が真剣に打撃の影響を緩和し、この異常な時期を乗り越えるには、これしか道はありません」と述べた。
G20によると、大臣らは「市場の安定と安全に向けて連携を強化する方法とサーキュラー・カーボン・エコノミープラットフォームを介した持続可能なエネルギーシステムの促進、推進について話し合い」、「万人が利用できるエネルギーとクリーンクッキングのユニバーサルアクセスの推進」に取り組む方法について話し合うとした。
有害な排出量緩和の必要性については意見が一致しているが、ヨーロッパ諸国や非政府組織の一部は、化石燃料に対しより強い立場を求めているとみられる。
米国とロシアが支持するサウジの戦略は、炭化水素資源に対してより包括的な姿勢を取りつつ、太陽光や風力などの再生可能資源を促進するものだ。