
東京:東京証券取引所の取引システムを手がける富士通は、先週東証で生じた過去最悪のシステム障害について、現在原因究明を行っていると10月5日、同社社長が明らかにした。
時田隆仁社長は、富士通のデジタル戦略に関する会見で、東証のシステム障害により世界3位の規模を誇る株式市場を終日停止させて以来、初めて公の場に姿を現し、「東証と共に、原因究明と再発防止に全力で取り組む」と述べた。
東証は、システム障害は取引システム「アローヘッド」のハードウェアが故障し、その後、代替機への切り替えが上手くいかなかったことが引き金になったと話している。これにより、1999年に東証が全面的に電子システム取引に移行して以来初の終日売買停止が引き起こされた。
ロイター