
ムハンマド・アブ・ザイド
カイロ:約700のグリーンプロジェクトがエジプトの2020−2021年間計画に盛り込まれ、総額4,473億エジプトポンド(284億ドル)相当の規模となっている。
ハラ・アル=サイード計画・経済開発相によれば、691のプロジェクトの予算は同年間計画における公共投資の14%にあたり、同省はこの率を2021-2022度には30%に引き上げようと考えている。
また、同大臣は、各省庁がグリーンプロジェクトに優先的に予算をとることでプロジェクトが推進されるというインセンティブがあると言い添えた。
計画・経済開発省はワークショップを開催し、サステナブル(持続可能)な開発を拡大してプランニングシステムの中に組み込んでいくことへの政府の利害に合致するサステナビリ ティ基準の指針について話し合った。
同省のインフラストラクチャ部門の責任者ムハンマド・ファリド氏によると、環境のサステナビリティ基準を満たすプロジェクトについては、評価段階で他のプロジェクトよりも優先されることになるという。
計画・経済開発省、サステナブルな開発計画の事後問題担当のジャミル・ヘルミー政務次官によると、4〜5省庁によって6つのワークショップが企画されたという。ワークショップでは、政治指導者からのグリーン経済のための指令を実施し、環境問題をサステナブルな開発の問題と統合することを目的として、環境上のサステナビリティ基準の指針について協議された。その指針は計画・経済開発省が環境省の協力を得て用意したもの。
ヘルミー政務次官は環境のサステナビリティ基準を開発計画に統合するための行政アクションプランについて協議し、そのアクションプランには省庁内にチームを置くこと、作業者たちの能力強化、プロジェクトの資金繰りを承認する前に基本的な環境上の基準に関するコンプライアンスについての確認作業を行うメカニズムの設置などが含まれている。
10月15日(木)、エジプトはロンドン証券取引所で最初のグリーンボンド発行を開始し、その価値は5年満期で7億5千万ドル相当となっており、中東及び北アフリカで最大規模、かつ取引所初の政府発行グリーンボンドの取引となった。