
木曜の東京株式は、米国大統領選挙の結果が間もなく判明すると思われることから、上昇して引けた。
指標となる日経225指数は1.73%(410.05ポイント)高の24,105.28円で終了し、より広い銘柄が対象となるTOPIX指数は1.39%(22.69ポイント)高の1,649.94に上がった。
選挙の勝者はジョー・バイデンになるという見込みが上昇に弾みを付けたと、岡三オンライン証券のチーフストラテジスト伊藤嘉洋は解説で述べた。
市場は「米国大統領選の最終結果の判明が間近に迫り、バイデンがじわじわと勝利に近づいているとの楽観的な見方に支えられた」と伊藤は言う。
予断を許さない戦いだった大統領選は、ミシガンとウィスコンシンでの勝利によって民主党のバイデンに傾き、彼を過半数へ近づけたものの、ドナルド・トランプ大統領は証拠を一切示すことなく、不正が行われているため裁判を起こして票の集計を止めさせると主張した。
ドルはアジア市場において104.30円で取引された。水曜遅い時間のニューヨーク市場では104.50円だった。
東京では製薬会社のエーザイがストップ高の9,875円となる17.91%の急騰を見せた。米国食品薬品局が報告書で、同社がバイオジェンと共同開発したアルツハイマーの試験的な治療法に有効性がありそうだと述べたことが材料となった。
ゲーム大手の任天堂は、木曜の遅い時間に予定されている業績報告を前に、2.17%高の57,910円で終了した。
軽自動車の専門メーカーであるスズキは4.89%急伸して4,894円となった。市場終了後、同社は9月までの6ヶ月間の純利益が前年比31.5%の減少となったこと、および2021年3月までの今会計年度の純利益を前年比18%減の1,100億円(10.5億ドル)と予想していることを発表した。
ソフトバンクグループは、アブダビの政府系ファンドがこの複合企業の支援を受けるテクノロジースタートアップのために、7億ドルの資金調達ラウンドを主導したとの報道を受けて5.12%急伸し、6,870円で引けた。
AFP