
東京: 日本国債(JGB)は火曜、値を下げた。コロナウィルスワクチン開発で大きな進展があったこと、および米国大統領選挙後の政治的混乱が緩和されたことを受け、安全避難先としての魅力が低下した。
それでも30年物JGBの入札は強い需要を引きつけ、値下がりを限定的なものにした。一方で投資家の注目は、月曜の米国債利回りが8ヶ月ぶりの高水準をどの程度更新するかということにも向けられた。
指標となる10年物JGB先物は0.29ポイント下げて151.89となり、ここ2ヶ月以上で最大の下げ幅を記録した。
10年物原物JGBの利回りは1.5ベーシスポイント上げて0.030%、20年物利回りは2ベーシスポイント高の0.405%だった。
利回りの上昇は、ファイザーとドイツの提携企業バイオエヌテックSEが試験中のCOVID-19ワクチンの有効性を、初回の治験結果に基づき90%以上であると述べたことが材料となった。
30年物JGB利回りは2ベーシスポイント高の0.645%となり、先週付けた約2年ぶりの高水準0.650%近くで推移した。
しかし30年物JGBの9,000億円(85.8億ドル)の入札は堅調な応札を引きつけ、入札のテールは先月行われた前回入札時の0.14から0.06に縮小し、市場を下支えた。
短期物では2年物JGB利回りが0.5ベーシスポイント上昇してマイナス0.145%、5年物利回りは1.5ベーシスポイント上がりマイナス0.105%となった。
日本銀行は近い将来、その10年物国債利回りの目標を0%に維持すると見られており、投資家は短期的な手がかりとして海外の債券に目を向けた。
10年物米国債は前日の取引で0.975%に上昇したが、火曜の早い時間には0.915%まで下げている。