
【東京】日系自動車メーカー大手日産による、元会長カルロス・ゴーンに対する9500万ドル賠償請求訴訟の手続きが、東京近くの裁判所で13日始まった。
日産は、2月にゴーン元会長を訴え、「長年の不正行為により」という100億円を超える賠償を求めている。
ゴーン容疑者は昨年、保釈中に姿をくらまし、会計上の不正行為の罪で拘留中だった日本から出国、逃亡した。ゴーン容疑者は無罪を主張している。
日産は、「元会長の不正行為による経済的損失の罪を問う」ことを目的としていると述べている。
声明の中で、ゴーン元会長は、この民事訴訟は、「日産の一部による不可解な内部調査と、検察による不当な逮捕・起訴」の延長にあると述べている。
は、逃亡中の彼の代理を務める彼の弁護団が「不正や犯罪の疑いは、全く根拠がないことをと明らかにする」としている。
ゴーン元会長は、2018年11月の突然の逮捕後、100日以上を拘置所で過ごしたが、東京で保釈中の外出中に大胆な逃亡に乗り出し、気づかれずにレバノンに到着した。
ゴーン元会長は、自動車メーカーの統合において、フランスのパートナーであるルノーとより緊密にしたいとのゴーン元会長の考えを懸念し、日産が敵対してきたとしている。
ルノーも、不正支出疑惑について、ゴーン元会長に損害賠償を請求する民事訴訟を起こしている。
ゴーン元会長の元側近グレッグ・ケリー被告は日本に留まり、9月の東京での初公判で、不正経理の疑いに無罪を主張した。
ゴーンの東京からの逃亡を手助けしたとして、現在米国で拘束されている二人の男の身柄引き渡しを求めている。
AFP