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サウジアラビアの一日当たりの米国向け石油輸出量は、過去 30 年で最低水準に下落

上、石油を積載したサウジアラムコのタンカー、海上の場所は非公開。( サウジアラムコ、フランス通信社経由 )
上、石油を積載したサウジアラムコのタンカー、海上の場所は非公開。( サウジアラムコ、フランス通信社経由 )
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07 Dec 2020 11:12:49 GMT9
07 Dec 2020 11:12:49 GMT9
  • アジアにおける需要増加が原因による減速のため、アメリカとサウジアラビアのエネルギーにおける関係が変化

ディーマ・アル・フデール (Deema Al-Khudair)

ジッダ : 米国向けのサウジアラビアの原油の一日当たりの輸出量が最近、過去 30 年で最低水準に下落した。業界の専門家によれば、この下落は、アジアにおける需要の増加、および二国間におけるエネルギー力学の変化が原因である。

米国エネルギー情報局 (EIA) のデータによれば、二週間前には、一日当たり 73,000 バレル (bpd) がサウジアラビアからアメリカの精製所に向けて輸送された。

この数字は、2010 年 6 月以来の記録における、一日当たりの最低量となっている。しかし、月別の数字に目を向けたとしても、1985 年以来やはり最低となるだろう。1985 年、価格競争の一環として、数か月にわたってサウジアラビアからの輸入量はゼロへと落ち込んだ。

サウジアラビアは、世界の確定石油備蓄の 16 パーセントを占め、世界における最大の石油輸出国である。EIA によれば、2012 年王国はアメリカへの第二位の輸出国となり、メキシコを抜いたものの、カナダに次いでいた。

EIA のデータによれば、2003 年 5 月にサウジアラビアからの輸出が最高水準の 2,244,000 bpd であり、次いで 1991 年 5 月 (2,053,000 bpd)、2003 年 4 月 (2,024,000 bpd)、1991 年 8 月 (1,964,000 bpd)、そして 2003 年 6 月 (1,921,000 bpd) と続く。

オックスフォード・エネルギー研究所所長のバッサム・ファトー (Bassam Fattouh) 博士はアラブ・ニュースに、最近の石油輸出における不振と、アメリカのドナルド・トランプ大統領の直近の大統領選敗北が関係があると仮定するのはあまりに短絡的過ぎるだろう、と話した。

石油は非常に流動性の高い世界市場で、原油備蓄は、それが最も必要とされる所、輸出国が最高値を手にできる所へと動いてゆく、と彼は指摘した。「これはアメリカ大統領が誰かということとは関係がない」、と彼は話し、アジアにおける需要の増加は、やはり大きな要因だ、と付け加えた。

「アメリカにおけるウイルスの感染者数の上昇によって、需要の減速が起き、精製所の稼働が通常未満となっている一方、アジアでは引き続き好調で、これが力強い差異となって反映されているのが、とりわけアジアの精製所に向かうサワー原油だ。」

エネルギーおよび石油担当マーケティングアドバイザー、ファイサル・ファエク氏は、以前 OPEC で働き、サウジアラムコに採用された時にはアメリカ市場を監督していたが、アメリカの精製所はサウジアラビアのミディアム級サワー原油を精製するよう設計されているので、最近の不振が長期にわたる可能性は低い、と話した。

ある観測筋は、シェール油開発を行うことで、アメリカはエネルギーをより自活できるようになる、と早くも指摘してきたが、ファエク氏は、そんなことはないと考えている。

「シェール油革命の後に原油依存から自立できるというのはアメリカには当てはまらない。なぜなら、サウジアラムコはいまだに北米に最大の原油精製所を保有しているからだ。最新式の最も洗練されたものは、テキサス州ポートアーサーにあり、原油精製能力は一日当たり 600,000 バレルを超える。」

輸送されるバレル数は低迷しているものの、アメリカとサウジアラビアのエネルギーにおける協力関係は、単に石油以上のものがあり、「現在は、再生可能エネルギー産業、エネルギー技術、サウジアラムコと取引があり、石油産業で様々な重要事業を今でも手がけているアメリカの川上、川下企業とは、ますます関与が深まっている」、とファエク氏は強調した。

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