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リヤド:サウジアラビア公共投資ファンド(PIF)が一部出資するカリフォルニアの電気自動車メーカーであるルシード・モータースが、アリゾナ州カサグランデの工場建設の第一期工事を完了し、2021年春の生産開始を目指している。
「我々は、2019年12月2日に、カサグランデのルシードAMP-1用の590エーカーの土地で着工し、それから一年をわずかに切って、北米初の電気自動車用の特設工場を完成させました」と、ルシード・モータースのピーター・ローリンソンCEOは報道発表で述べた。
「このチームが見せてくれた努力と機敏さは実に驚異的であり、我々はすでにルシードの製造システムに対応する装備を発注し、ほんの数カ月うちに、次世代電気自動車『ルシード・エア』の生産を開始します」と彼は付け加えた。
工場は、当初は年間最大3万台の生産能力になるが、その後8年で4期の建設が予定されている。現在は99万9000平方フィートの土地に建っているが、工事が完了する2028年には、510万平方フィートの土地を網羅し、年間40万台の生産能力を持つことになる。
PIFは2018年9月に、ルシード・モータースに10億ドル以上出資したことを発表した。当時PIFは、「急速に拡大する電気自動車市場に投資することでPIFは、長期的な成長機会に身を置き、革新と技術開発を支援し、国家収益を上げ、サウジの産業部門の多様化を促進させることになります」と述べた。
同自動車メーカーはまた、PIFと提携して、サウジの若い人材を訓練し、彼らに同社が開発している革新的な新たな自動車に触れる機会を与えている。
「PIFは、我が国サウジの持続可能な未来を進展させるべく、若者たちとの積極的な関りを強く信じています。2019年から、ルシード・モータースとのインターンシップや提携関係により、我々の経済の未来の革新者たちを訓練しています」とPIFは、9月2日のツイートで述べた。
「ルシード・モータースは、自動車業界を変革して電気自動車の可能性を再評価しつつあります。シリコンバレーにある本社からルシードは、デザインの境界を打ち破り、個人の表現形態として移動手段を再解釈しています」とさらにツイートしている。