
アラブニュース
ジッダ:1月4日(月)、5億4千万ドルの買収の発表をもってサウジアラビアが国営製粉施設の民営化へ向けた新たな一歩を踏み出した。
アルラハ・アルサフィ・フード・カンパニーはアルムトラク・グループ、アルサフィ持株会社、アブナヤン商事、エッサ・アルグレア投資会社で構成される企業体で、この度ファースト・ミリング・カンパニー(MC-1)を5億4千万ドルで買収したことを発表した。
この買収取引は国家民営化センター(NCP)とサウジグレインオーガニゼーション(SAGO)によって実行された。
MC-1は国営製粉会社4社中最大規模で、この取引はSAGOによるサウジアラビアの製粉施設及び穀物貯蔵庫の民営化計画の一部となっている。MC-1はこれまでソブリンウェルス ファンドのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)によって所有されていた。
「この買収は中東及び北アフリカ最大の小麦市場の一つに民間部門が投資する好機となり、民間部門の生産性をさらに高め、製品の品質を向上させることにつながる」とアルラハ・アルサフィ・フードのタリク・アル=ムトラク会長が述べた。
「弊社は人材とテクノロジーに投資し、サウジアラビアの変わりゆくニーズと当社のビジネスクライアントおよび意識の高い消費者たちの要件を満たすような革新的製品を開発しようとしている」と彼は言う。
昨年9月、NCP は「製粉部門はサウジアラビアのビジョン2030実現プログラムのもとで民営化のターゲットとなっている部門の一つだ」と述べている。
製粉部門は「関連規則のサポート、並びに環境・水・農業省、財務省、そしてNCPを筆頭とする行政当局のサポートを享受している」とNCPは言う。
製粉会社の民営化はサウジアラビアで最初に行われた民営化プロジェクトの一つであり、政府のより広範な民営化目標に対するバロメーターとみなされている。