
フランクフルト:都市によると、ハンブルグ熱供給会社はシェル、三菱、ヴァッテンフォールらエネルギー会社と開発したエネルギープラントを使い、再生可能エネルギーから作られたグリーン水素の発電計画を進めるそうだ。
ハンブルク市営の熱供給会社は、水から電気分解を通じて水素を作り出す、100メガワット(MW)規模の施設を三社と開発する計画に合意した。
水素を生み出すためのいわゆるグリーンエネルギーハブには風力と太陽光が使われる。化石燃料を使って生み出された水素は、脱炭素化が出来ていないからだ。
これらは2050年までに経済の脱炭素化を掲げるドイツの計画の一部として行われる。
ヨーロッパ最大の経済力を持つドイツの水素供給量を商業的にも有用なレベルまで高めるために最終的な投資計画の段階にあるプロジェクトがいくつかあり、計画されているハンブルクの水素プラントもそれらの一つだ。
ハンブルク熱供給公社(Waerme Hamburg)、ガス供給公社(Gasnetz Hamburg)2社の監査役会会長であるJens Kerstan氏は「今推進されるべき大胆な事業である」と語った。
パートナー4社は、EUの欧州共通利益に適合する重要プロジェクト(Important Projects of Common European Interest、略称IPCEI)に基づく補助への申請を計画している。
最終的な投資決定によっては、生産は2025年から始められる。
水素製造プラントの開発場所は、ハンブルク郊外のモーアブルグが予定されている。モーアブルグには、燃焼された石炭から出る炭素汚染を避けるため現在は稼働停止されているヴァッテンフォールの石炭火力発電所が既にある。
モーアブルグには高ボルテージ、低ボルテージ両方の送電線が接続されている。追加の水素を輸入する必要があれば、エルベ川から直接船舶を呼び町の港湾で荷下ろしもできる。
ハンブルク市営の熱供給会社の水素ネットワークを10年以内に構築することも視野に入れている。
パートナー4社はその地域にはグリーンエネルギーの潜在的な消費者も多いと語った。
地域でメジャーな産業はアルミ製造会社のトリメット、鉄鋼メーカーであるアルセロール・ミッタル、銅精錬会社のアウルビスなど、現在は炭素生産量の高いものが多い。
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