
東京:日本株は火曜日、先週の急落から持ち直し、2日連続で上昇幅を拡大した。一方で国内とアメリカの企業業績に対する楽観的な見方が強まったこともセンチメントを押し上げた。
日経平均株価はグリニッジ標準時午前1時55分までに0.77%上昇して2万8306円82銭となり、半導体関連株や素材メーカーが上昇を牽引した。より幅広い銘柄を扱うTOPIXは0.83%上昇して1844.91ポイントとなった。
日本株は、同日中に行われるAmazon.comやAlphabet Inc.の決算発表を前に、一夜にして米国のテック株が急上昇したことから勢い付いた。
また、今週は多くの日本企業が決算を発表する予定で、世界経済の緩やかな回復が利益を押し上げることに賭ける投資家もいる。
米国の個人投資家が引き起こしたショートスクイーズの懸念が先週、世界市場を揺さぶったものの、今週は乱高下が緩和され、強気の投資家が株式やその他のリスク資産を買いやすくなっている。
「米国市場は落ち着きを取り戻しつつあるので、業績やファンダメンタルズに目を向けることができるようになっています」と、野村證券の西澤隆研究部長が語った。
「米国経済は安定した状態にあります。米国のテック業界や日本の製造業の収益には楽観的な見方があります」。
Topixで最も上昇幅を広げたソニー株式会社は3.15%の急上昇で、3.02%の上昇となった株式会社村田製作所がこれに続いた。
最も下落幅が大きかったのは、株式会社キーエンスとHOYA株式会社で、下落幅はそれぞれ1.94%、1.40%となった。
日本政府はコロナウイルス感染の急増を抑制するため、この後同日中に東京とその周辺都市への緊急事態宣言を延長する見込みだが、投資家は業績見通しに注目しているので、これを受け流した。
日経平均株価では、165銘柄が上昇、これに対し56銘柄が下落した。
東証一部の株式取引額はメインボードでの株式売買高は4.5億株で、直近30日平均の11億6000万株と比較すると、4億5000万株となった。
ロイター通信