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リヤド: リヤドに拠点を置く公共投資ファンド(PIF)が昨年第4四半期中に、米国のビデオゲームメーカー3社の株式30億ドル相当以上を取得したことが、規制当局への提出書類で分かった。
Al Sharq Businessによれば、火曜に米国証券取引委員会(SEC)へ提出された情報で、サウジの政府系ファンドによる投資先にはActivision Blizzard Inc.、Electronic Arts Inc.、およびTake-Two Interactive Software Inc.が含まれていることが明らかになった。
PIFはActivisionの株式1,500万株を約13.9億ドルの市場価格で取得した。これは、同社の総株式数の3.5%にあたる。ファンドはその他にも、Electronic Artsの株式を742万株(約10億ドル相当)、Take-Twoの株式を397万株(8億2,550万ドル相当)購入しており、それぞれ総株式数の2.6%および3.5%にあたる。
eゲーム分野への投資に関する総合的なデータによれば、3社の株式は12月末現在で約33億ドル相当となる。PIFは第4四半期に4つ目の新たな投資先としてMultiPlan Corp.にも投資しており、同社総株式数の7.7%にあたる5,130万株(4億950万ドル相当)を取得した。
PIFの13F(SECに報告される運用株式資産のリスト)保有資産の合計価値は12月31日現在で127.7億ドルに上り、9月30日現在の70.5億ドルから81%増加したことになる。
PIFによれば、米国株式市場におけるファンドの投資ポートフォリオにおいて、最大のシェアを維持したのはUber Technologies Inc.だった。ファンドの保有する同社株式は7,280万株(37.1億ドル相当)で安定しており、米国市場での総投資価値の29%を占める。
PIFの公共事業ファンドの持ち分は20.7億ドルの投資価値を維持している一方で、Carnival Corp.の株式保有数は第4四半期末までに5,080万株(11億ドル相当)で安定化した。
ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子は1月24日に今後5年のPIFの戦略を概説するスピーチを行った。その中で明らかにされたビジョン2030の次のフェーズは、経済多様化に向けたロードマップだった。