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サウジアラビアの女性労働力の増大は世界的なパンデミックのトレンドに逆らう

サウジアラビアのKPMGのパートナー兼インクルージョンおよび多様性の責任者、カルード・ムサ氏(@KPMGSaudi)
サウジアラビアのKPMGのパートナー兼インクルージョンおよび多様性の責任者、カルード・ムサ氏(@KPMGSaudi)
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08 Mar 2021 04:03:48 GMT9
08 Mar 2021 04:03:48 GMT9
  • 2月のサウジアラビアの最新の労働市場調査では、女性の参加は2020年第3四半期には3%に上昇したことが明らかとなった
  • この数字は2016年のほぼ2倍となっている

ディーマ・アル・クデイル

ジェッダ:ムーディーズの格付け機関報告書によると、サウジアラビアの労働力への女性の参加が上昇することにより、非石油産業の成長が促進され、同国における平均世帯収入が改善される可能性があるという。

2月のサウジアラビアの最新の労働市場調査では、女性の参加は2019年末の26%から2020年第3四半期には31.3%に上昇したことが明らかとなった。この数字は依然として世界では最低の水準にあるが、数字は2016年のほぼ2倍となっており、サウジアラビアでの進展が見られる。

昨年の増加は、パンデミックにより世界のほとんどの地域で女性の労働力が減少し、ロックダウンや学校閉鎖の結果、多くの女性が育児責任の増大に直面していることを考慮すると、驚くべき結果であった。

これは、サウジアラビアにおける女性の労働参加の増大は今後も続く可能性が高いことを示している、とムーディーズの報告書は伝えている。

ビジョン2030の目標の下では、サウジアラビアは2030年までに女性の労働力への参加を30%にすることを目指しているが、この目標を前倒しで達成している。

数十年にわたり禁止していた女性の運転を解禁したのは最初の大きな一歩であったが、政府は女性の通勤費や養育費の補助金制度も創設した。

同時に、世界的なコンサルタント会社であるKPMGの『女性リーダー展望(Female Leaders Outlook)2020』がサウジアラビアで初めて刊行された。2020年に実施された調査には、サウジアラビアを含む52カ国から675人の女性リーダーが参加している。

サウジアラビアのKPMGのパートナーでインクルージョンおよび多様性の責任者であるカルード・ムサ氏は次のように語った。「COVID-19はデジタル化の促進役であり、多くの分野で変化もたらしてきましたし、特に中長期的には、性別の多様性のきっかけと見なされる可能性があります。」

調査に参加したサウジアラビアの女性リーダーの47%が、パンデミックが多様性とインクルージョンの進展を遅らせるとは考えていないと答え、23%のサウジアラビアの女性リーダーは、職場における女性割当制度を導入することはポジティブな動きであると答えており、これは世界平均の2倍以上となっている。

将来については、サウジアラビアの女性リーダーの66%が、今後3年間の自らの企業の成長見通しに自信を持っていると答えている。

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