
ロンドン:木曜日に原油価格が上昇。OPECと加盟国による木曜日後半の会合が、一部地域でのCOVID-19感染再拡大を受けて、生産量を制限するという予想による前日下落分の一部を取り戻した。
北海ブレント原油先物の6月物は一晩で2.2%下落後、取引前半で0.31ドル(5%)高の1バレル = 63.05ドル。米WTI原油先物は水曜日に2.3%下落したのち、0.38ドル(0.6%)高の1バレル = 59.54ドルを付けた。
石油輸出国機構(OPEC)の代表者達と、加盟国のロシアやカザフスタンを含むOPECプラスと呼ばれるグループが木曜日後半に会合し、生産のロールオーバーと段階的な生産量の増加を含む選択肢を検討する。
「生産量に大きな変化はないというのが、最も可能性が高い…会議の結果です」と会合に関する報告書でユーラシア・グループが述べた。
「OPECプラスで議題に上がる注意点が、生産量の減少に関するどの決定も5月の会合に持ち越される事を示しています、」と市場への抑えた生産量の段階的な供給を指してユーラシアグループは述べた。
OPECプラスが今年の原油需要見通しを日量300,000バレル(bpd)引き下げた事も価格の重しとなり、会議では減産が続く結果となる可能性が高くなった。
サウジアラビアとロシアを含む産油国グループに助言を行う合同技術委員会は水曜日、正式な提言は行わなかった、とOPEC プラスの3つの情報筋が語った。
価格を下支えし過剰供給を減らすべく、OPECプラスは現在生産量を日量700万バレル以上抑えている。サウジアラビアは更に日量100万バレルの制限を追加した。
減産は、新型コロナウイルスの流行が今世紀最大の世界的な健康危機となり、石油と燃料の需要減となった後に続いた。
コロナウイルス感染症の流行に次ぐ流行が措置としてロックダウンの増加につながった事で、回復は断続的だ。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は水曜日、フランスを3回目のロックダウン下に置き、病院が医療崩壊に陥る恐れのあるCOVID-19感染の第三波に対処するべく、学校は3週間閉鎖すると述べた。
ロイター通信