
東京: ソニーの1~3月期の利益が前年比8倍の1,070億円(9億8,200万ドル)に急増した。コロナウィルスパンデミック中、家に閉じこもった人々が、この日本の電子機器・エンターテイメント企業のビデオゲームやその他のビジュアルコンテンツに目を向けたことが背景となった。
ソニーは3月31日に終了した会計年度の利益を、記録的な1兆1,700億円(110億ドル)と報告した。前年度の5,820億円から倍増したことになる。
アニメ映画『鬼滅の刃』の人気も、モバイルゲームアプリやデジタルコンテンツの堅調な売り上げと並び、利益に貢献した。昨年発売したゲーム機PlayStation 5に対する需要も根強い。ソニーによれば、PlayStation 5は世界中で780万台が売れたという。
東京を拠点とするソニーの四半期売上高は、1兆7,000億円から2兆2,00億円(200億ドル)へと27%増加した。ソニーは昨年、1~3月期の利益を126億円と報告していた。
ソニーの銀行や保険を含む金融サービス部門も、同会計年度の好調な利益と売り上げに貢献した。
最近の会計年度中に最も売れたソニー所属のミュージシャンの中には、ハリー・スタイルズ、AD/DC、ルーク・コムズ、ドージャ・キャットがいる。
しかしソニーは、2022年3月までの今会計年度の利益を、44%減の6,600億円(60億ドル)と予想した。メガヒットした『鬼滅の刃』など、終わったばかりの前会計年度の利益を押し上げた要因がおそらく失われるためだ。
2022年3月までの今会計年度の売上高は、約8%増の9兆7,000億円(890億ドル)と予想された。一部地域のパンデミック鎮静化により再開している映画館が、映画事業の支援材料になると考えられるためだ。
また同社は、TV番組『となりのサインフェルド』のライセンス供与による収益増も予想している。
ソニーは、同社の利益を支えているのは強力な知的財産であるコンテンツと利益の大きい買収であると述べた。それらは、主にテレビやウォークマンなどの電子機器製造から、さまざまなエンターテイメントの提供へと移行している、同社の変遷の一部である。
AP