• サウジアラビアの乗客は30日前からUberの予約が可能に
• Uberの「Hourly」時間制サービスもサウジアラビアで開始

シェーン・マッギンレー

ドバイ： サウジアラビアのUberユーザーは、近日中に最大30日前までの乗車予約と1時間以上の車の予約が可能になると、同社が水曜日に発表した。

カリフォルニア州の配車サービスアプリであるUberは、幅広い新サービスの一環として、最大30日前に乗車予約が行える「Uber Reserve」ウーバー予約機能を発表した。

この機能は、主に空港に到着する乗客を対象としており、予約の際に乗客がフライト情報を入力することで、フライトの遅延や目的地への到着予定時刻をドライバーに知らせることができる。

サービスの具体的な開始時期は明らかにされていないが、Uberはプレスリリースの中で、サウジアラビアが今年後半にこのサービスを開始する最初の国際市場の一つになると述べている。

「この夏、UberXのReserveサービスを米国内の数百の都市や町、さらには全米各地に拡大することで、予約体験をさらに手頃なものにしていきます」。

「また、旅行の再開に合わせて、パリやロンドンなどの都市、利用者が最も多い20以上の国内の空港、さらにサウジアラビアでもReserveを開始します」と同社のウェブサイトには掲載されている。

サウジアラビアでは、2020年3月にフライトが停止された。国内線は5月末に再開され、国際線は5月17日に再開される予定だ。

また、Uberは水曜日に、ユーザーが1日のうちに複数の立ち寄り先や移動先があり、同じ車とドライバーを待機させておきたい場合に、1時間単位で車を予約できる「Hourly」時間制機能を発表した。

このサービスは現在米国で提供されており、近日中にサウジアラビアなどの国際市場でも提供される予定だが、正確な時期は明らかにされていない。

「今日、Uber Black（およびPremier）のHourlyは、米国の1,000以上の都市や町で利用されています。そして今年の夏の終わりには、UberXにHourlyを導入し、米国、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、オーストラリア、インド、サウジアラビアの数千の都市に新たに導入する予定です」とUberのウェブサイトに掲載された声明文は述べている。

また、サンフランシスコを拠点とする同社は、新しい製品群にレンタカーのバレー・デリバリーを加えることを発表した。

Avis Budget Group Inc.やHertzなどのレンタカー会社との提携の一環として、Uberアプリのユーザーがレンタカーを予約すると、その車がユーザーのもとに届けられ、使い終わったら返却されるようになる。

他にも、フードデリバリーサービス「Uber Easts」の対象商品を拡大し、乗車中に小売店で商品を注文して受け取ることができるようになる。

また、Uberは米国でWalgreensと提携し、ユーザーがワクチンの予約をしてUberで薬局に行き、接種を受けられるようにした。

このようなUberによる宅配サービスやワクチンサービスが、サウジアラビアや中東で開始されるか、そして開始時期については不明だ。Uberの広報担当者は、Uberが2019年に約30億ドルで買収したドバイのアプリ「Careem」を通じて、一連の新サービスを展開する可能性を否定しなかった。

「私たちの目標は、これらの製品を世界中のできるだけ多くの人々に提供することです。それがCareemとの統合であっても、あるいは別のプラットフォームとの統合であっても、より広範囲に実現したいのです」と、Uberのコミュニケーション・スポークスマンであるスティーブ・イム氏はArab Newsに語った。

「私たちの目標は、グローバルな展開をすることですが、先に述べた市場（サウジアラビア、UAE、その他の中東地域）については、将来の目標を達成するために考えていることであり、今後も注力し続けていきたいと思っています」と同氏は付け加えた。

Careemの広報担当者はArab Newsに次のように述べている。「現段階では、CareemがUberの発表で言及されている製品を導入する予定はありません。UberとCareemは今後も緊密に連携し、関連する製品開発計画をお互いに共有していきます。今後の製品のアップデートは、Careemから順次発表される予定です」。