
フランク・ケイン
ドバイ:ハイテク投資グループのビジョン・ファンドが、初めてサウジアラビア企業に大規模な支援を行う。アラブニュースの取材で明らかになった。
2度の資金調達ラウンドで約1,300億ドルの投資資金を調達したビジョン・ファンドが、サウジのメッセージサービス企業を支援する。ラジーブ・ミスラCEOがアラブニュースに語った。
「国内企業への最初の投資を開始しようとしているところだ。メッセージサービス企業であり、非常に期待している。間もなく、10日以内に発表する予定だ」。ミスラCEOは「フランクリ―スピーキング」ビデオインタビューの中で述べた。関係企業の正式発表前のため詳細は控えた。
この投資は、孫正義氏が創設した日本の大手金融機関ソフトバンクの支援を受けて昨年設立された300億ドルのファンドであるビジョン・ファンド 2によって行われる。
サウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)は最初のビジョン・ファンドに450億ドルを投入したが、ファンド2には参加していない。
ミスラCEOは「PIFやムハンマド・ビン・サルマン皇太子の存在なくして今日のビジョン・ファンドはない。彼らの支援がなければソフトバンク・ビジョン・ファンドも実現しなかっただろう」と付け加えた。
今後数年間でさらに数十億ドル規模のビジョン・ファンドが設立されると述べ、サウジや他の中東の投資家の関与を期待すると語った。
ミスラCEOは言う。「投資家はかかわりたいときにはかかわるものだ。次回加わってもらえるなら大歓迎だ」。
ビジョン・ファンドの投資で巨額の利益が生まれ、ソフトバンクは最近460億ドルの純利益を発表するに至った。日本の企業として史上最高額である。
「ビジョン・オフィスは、サウジアラビアのリヤドとアブダビの両方に現地オフィスを構えている。サウジの事業について言えば、過去4年間で30社以上のソフトバンク・ビジョン・ファンドの企業をこの地域に紹介してきた。その多くは現在、フルに営業を行っており、コミュニティにサービスを提供している。当ファンドのポートフォリオの企業から何千もの雇用を創出している」とミスラCEOは述べた。