
香港:ロイターが入手した条件概要書によると、サウジアラムコは初となるドル建てのイスラム債を3つのトランシェに分けて水曜日(2021年6月9日)に発行した。
今回の債券は、3年、5年、10年のトランシェに分けられると、条件概要書には記載されている。
投資機関等には、米国3年債に105ベーシスポイント、米国5年債に125ベーシスポイント、米国10年債に160ベーシスポイントを加えた価格が参考価格として提示されている。
ドル建てイスラム債は、今年、湾岸諸国からの発行が少なかったことから需要が高まり、それに応えるために、アラムコは従来の債券の発行に替えて今回の選択をしたと、関係筋が月曜日(2021年6月7日)にロイターに明かした。
最終的な条件と規模は水曜日(2021年6月9日)に決定される見込みである。
アラムコは、2019年に初めて120億ドルの債券を発行し、昨年2020年11月には5分割した80億ドル分の発行により配当の資金調達を行っており、債券の定期的発行者となることが広く期待されている。
条件概要書の記載によると、今回の発行ではアクティブ、パッシブ合わせて29の企業が幹事会社を務める。
ロイター