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フィッチ(Fitch)、石油価格の上昇や国家財政の改善を受けサウジの見通しを「安定的」に引き上げ

フィッチは今年のブレント価格は1バレル平均63ドルになると想定。(ロイター)
フィッチは今年のブレント価格は1バレル平均63ドルになると想定。(ロイター)
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16 Jul 2021 04:07:56 GMT9
16 Jul 2021 04:07:56 GMT9
  • 今年の石油平均価格が1バレル63ドルになると想定し、フィッチはサウジ王国の財政赤字はGDPの11.2%だった去年から3.3%に下がると予測

ラヤナ・アルクバリ、ヤナ・サルーム

リヤド:格付け会社フィッチは木曜、石油価格の上昇とサウジ政府が継続的に財政再建に取り組んでいることを受け、サウジアラビアの見通しを「ネガティブ」から「安定的」に変更した。フィッチはサウジ王国のソブリン格付けを「A」に据え置いた。

「今回の見通し修正は主要なソブリンのバランスシート指標の悪化が前回の評価よりも小さくなる見通しであることを反映しています。石油価格の著しい上昇や、政府が財政再建の取り組みを継続していることの結果です」フィッチはそう述べた。

世界最大の石油輸出国サウジアラビアは去年、新型コロナウイルスのパンデミックと石油の記録的低価格という2つのショックに見舞われた。しかし原油需要の回復とコロナ制限の緩和により、ここ数ヶ月は経済回復している。

石油価格回復の大部分はサウジアラビアがロシアやその他の協同する産油国と共に自主的な減産を通して市場のバランス調整に取り組んだことによるものだ。OPECプラスと呼ばれるこの連合は、この合意を2022年末まで延長するための議論をおこなっている。

サウジ中央銀行のファハド・アル・ムバラク総裁は水曜、2021年の第1四半期のサウジ経済の回復スピードは明白で、実質非石油生産高は2.9%の成長を遂げ、民間部門は4.4%の成長を記録したと伝えた。民間最終消費支出は1.3%上昇した。

アル・ラジヒ・キャピタルのリサーチ部門代表のマゼン・アル・スダイリ氏は、世界各国では依然としてパンデミックのために経済が悪化している時期、サウジ政府の改革がサウジ王国の経済回復を支えており、フィッチの格付けが上昇したことは驚くには値しないとアラブニュースに語った。

「非石油部門経済が成長を続け、石油価格の上昇を背景に財政赤字が減少したことで、格付け会社は各社の見通しを前向きなものへと変更すると思われます」と、マゼン氏は付け加えた。

サウジアラビアの財政赤字は2019年には国内総生産(GDP)の4.5%だったが、去年は11.2%へと急上昇した。しかしフィッチは赤字の増加は2014〜2015年の石油価格ショック後のものと比較すれば目立ったものではなく、サウジの財政改革の結果であると語った。

サウジ王国は去年、付加価値税率を3倍に引き上げ、生活費手当を停止するなど、広範な緊縮政策を実施した。

さらに、投資を促進するため中央銀行からパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)へ400億ドルを移転した。PIFはサウジの経済改革計画の中心となる政府系ファンドである。

今年のブレント価格が1バレル平均63ドルになると想定し、フィッチは今年のサウジ王国の財政赤字はGDPの3.3%へ縮小すると予測しており、政府が推定した4.9%の赤字よりも改善している。

中央銀行の対外純資産は最近、約4330億ドルに減少し、10年以上ぶりの最低水準となったが、経常収支が黒字に転換し、PIFが国内投資を増やしているため、フィッチはサウジ中央銀行の準備金は2022年から2023年にかけて4700億ドルに増加すると予測している。

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