
アラブニュース
カイロ:公共交通システムを運営するエジプトのスタートアップ企業のSwvl社が、米国の特別買収目的会社(SPAC)であるクイーンズギャンビットグロースキャピタル社との合併を通して、ナスダック証券取引所の上場を計画していると発表した。
この合弁におけるSwvl社の評価額は15億ドルとなり、クウェートの物流会社アジリティー、サウジアラビアの通信会社ザイン、エジプトのルクソールキャピタルグループなどの投資家からの1億ドルを含む、4億4500万ドルという出資を受けることになると同社は述べている。
これらの調達資金は、2025年までに20ヵ国へ事業進出する資金として使われるという。Swvl社は、エジプト、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ヨルダン、ケニア、パキスタンを含む10ヵ国で固定ルートのバスを運行しており、客はアプリを使って予約や支払いをすることができる。
同社によると、これまでに140万人以上の乗客が4600万回以上の乗車予約をしてきたという。
「当社は、インフラや連絡する公共交通システムの効率の悪さが普遍的な問題となっている非常に困難ないくつかの新興市場で、当社の事業計画を実行することに成功してきました。そして現在、当社の専門知識や技術を世界の他の地域と共有する準備が整い、当社にとっての重要な変曲点へと差し掛かりました」とSwvl社を設立したモスタファ・カンディルCEOは述べた。