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フーシ派がイエメン・マアリブをミサイル攻撃

フーシ派がイエメンのマアリブをミサイル攻撃したあと、イエメンの少年が爆弾の金属片を拾っている。2021年10月3日撮影。(ロイター通信)
フーシ派がイエメンのマアリブをミサイル攻撃したあと、イエメンの少年が爆弾の金属片を拾っている。2021年10月3日撮影。(ロイター通信)
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03 Nov 2023 01:11:22 GMT9
03 Nov 2023 01:11:22 GMT9
  • マアリブの住民は、同市北部の大規模な国内避難民キャンプ近くで爆発音を聞いたと報告
  • マアリブへのミサイル攻撃は、同民兵組織がイスラエルに対しドローンによる一斉射撃を行ったと発表した数時間後に発生

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:2日(木)午前、フーシ派が発射した1発のミサイルがイエメン中部の都市マアリブにある国内避難民キャンプの近くに着弾した。フーシ派はイエメン政府の管理地域に対してドローンとミサイルによる一連の攻撃を行ってきたが、新たに今回、同様の攻撃が行われた。

マアリブの住民によれば、ミサイルが着弾した同市北部の広大な国内避難民キャンプの外で爆発音が聞こえたという。ミサイルによる人的・物的被害はなかった。

2022年4月に発効した国連の仲介による停戦合意によって敵対行為は大幅に減少したものの、フーシ派は未だにマアリブやタイズ、その他のイエメン政府支配地域に向けてミサイルや爆発物搭載ドローンの発射を続けており、これまでに数十人の一般市民を殺害した。

フーシ派のマアリブに対するミサイル攻撃は、同民兵組織がイスラエルに対してドローンによる一斉射撃を行ったと宣言した数時間後に行われた。そのような宣言が発されるのは2日間で2度目だ。

イエメン国民は、フーシ派がマアリブや他のイエメンの都市で市民の集会を攻撃してきたことを非難した上で、致命的な攻撃から一般市民が保護されるよう求めた。

イエメン人評論家のアブドゥラー・イスマエル氏は、フーシ派がイスラエルに対してミサイルやドローンによる攻撃を開始したのは、同組織がイエメンを軍事占領した初日から行ってきた残虐行為を覆い隠し、組織のイメージを美化するためだと述べた。

「フーシ派のミサイルやドローン、地雷、犯罪行為はもっぱらイエメン人を殺害し、負傷させることを目的としています。 彼らの見苦しい姿は、空虚で好戦的な麗句や欺瞞的な声明、あるいは世界中のすべての洗剤を寄せ集めても、覆い隠したり消し去ったりすることはできません」とイスマエル氏はソーシャルメディアプラットフォームXで語った。

イエメン人ジャーナリストで、マアリブのシェバ・メディア・センターの責任者も務めるワリド・アル・ラジ氏は、過去数年間に約1000発のフーシ派のミサイルが避難民地区やその他の民間人居住区に向けて発射され、その内約200発は迎撃されたが、残りの約800発はマアリブ市内に着弾し、子どもや女性を含む多くの人々が死傷したと推定している。

「パレスチナ人が、ミサイルや航空機で自分たちを殺すイスラエルの占領に抵抗しているのとまったく同じように、イエメン人もまた、ミサイルや航空機で自分たちを殺すイランの占領に抵抗しているのです」とアル・ラジ氏はXで述べた。

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