
ドバイ:サウジ第4次産業革命(4IR)センターは、先進技術を利用し、これによって国内外に様々な影響をもたらすサウジの役割をリードすることになると、ファイサル・ビン・ファデル・アル・イブラヒム経済・計画相が述べた。
この新しいセンターは、特に各国に新たな課題をもたらした新型コロナウイルスのパンデミックの中で、5Gや人工知能などの4IR技術の利用に関する世界的な議論に寄与することになると、サウジの同大臣は語った。
「新型コロナウイルスはテクノロジーを駆使し、イノベーションに基づくソリューションに支えられた、データとエビデンスに基づく段階的な政策決定の必要性を高めた」と、リヤドで開催された第1回サウジ4IRフォーラムで同大臣が語った。
サウジは、保健危機の絶頂期にデジタル技術を展開した世界のロールモデルとなっていると、アル・イブラヒム大臣は述べ、サウジのパンデミック対応の取り組みを列挙した。
また、サウジアラビアは5Gの接続度で世界第4位にランクインしており、堅牢なデジタルインフラは、サウジが教育や金融の分野での課題を乗り越えるのを後押ししたと、同大臣は付け加えた。
2020年には、600万人以上の学生に対して毎日85万回以上の授業が実施され、約28億回のデジタル決済が行われた。
「これは、最も現代的なデジタルプラットフォームと、世界クラスの能力を利用して、技術の最前線で国内外のソリューションを設計するサウジアラビアのリーダーシップを示している」と、大臣は述べた。
国連貿易開発会議による最近の報告書は、テクノロジー市場が2025年に2018年の約10倍にまで増加し、3兆2000億ドルに達する可能性があるとしている。
アル・イブラヒム大臣は、サウジアラビア経済は、今後5年間で業界のシェアの一部を占めることで、この恩恵を受けることができると述べた。
サウジアラビアは既に有利な立場に立っていると同大臣は説明し、「グローバル・イノベーション・インデックスのランキングを上げるという難しい課題を抱えている。我々は、同じG20の国々の中で先頭集団に入ることを計画している」と述べた。
「我々はこのセンターの目的とビジョンに情熱を持っており、そのチームと緊密に連携して、官民や科学・技術コミュニティを結びつけていくことを楽しみにしている」と、同大臣は付け加えた。