駐サウジアラビア日本大使の岩井文男です。 2月23日の天皇陛下61歳の御誕生日を祝して、私自身、及び私の活動を紹介する機会を与えてくれたアラブ・ニュースに御礼申し上げます。

外務省に入省して以来、サウジアラビアをはじめ、中東地域で長年、アラビストとしてのキャリアを重ねてきました。今回、日本の大使として、再びサウジアラビアに戻ってくることができ、非常に嬉しく、光栄に思います。 サウジ人旧友との再会と、多くの新しい友人を作ることを楽しみにしています。

サウジアラビアは、野心的な「サウジビジョン2030」の下、近年、さまざまな分野で目覚ましい変化を遂げていると聞いています。 このような経済・社会の変化をこの目で見ることも楽しみです。

日サ間の友好・協力関係もまた、近年さらなる発展を目の当たりにしてきました。

日本とサウジアラビアは、 5年前に首脳会談で合意された「日サウジビジョン2030」の枠組みの下、サウジの社会経済改革へ貢献するとともに、両国がともに発展し、繁栄するため、協力して取り組んできました。この5年間、我々は多くの分野で大きな成果を上げ、81ものプロジェクトを共同で実施してきました。 2か月前には、この二国間枠組みの下で第5回閣僚会議が開催され、新しい協力分野で10のＭＯＵが署名されました。

文化の面では、最近の社会の変化を背景に、サウジアラビアのさまざまな場所で多くのイベントや催し物が開催されるようになりました。 ますます多くのサウジの人々が日本文化、特にアニメや日本食を好むと聞き、うれしく思います。そうした日本への親近感に応えるため、我々は日本文化に関するさまざまなバーチャルPR活動を提供していきます。 この点、アラブ諸国の読者に日本に関するさまざまなニュースを提供しているアラブ・ニュース日本版の役割を有り難く思います。

コロナ禍により人々の移動は依然として困難ですが、早く観光客が両国に戻り、多くのサウジアラビアの人々が日本を訪れることを心から願っています。