ワエル・マフディ
サウジアラビアは23日、国連に「国による自主的な約束草案(INDC)」を提出した。同国のエネルギー相が明らかにした。
「国による自主的な約束草案(INDC)」は、パリ協定に基づいて定められたもので、世界各国の気候変動への取り組みを国連が評価することを目的としている。
サウジアラビアのアブドルアジーズ・ビン・サルマン王子は、リヤドで開催中のサウジ・グリーン・イニシアチブ(SGI)フォーラムでの演説の中で、詳細な約束草案は電子メールによって提出されたと語っている。
草案提出の発表について、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)のパトリシア・エスピノサ事務局長は次のように高く評価するコメントを発表した。「グラスゴーでの会議(国連気候変動枠組条約締約国会議、COP26)の開催を数日後に控えたこのタイミングでの草案提出は、世界がまさに必要としているリーダーシップを示すものであり、殿下およびサウジアラビア政府の、COP26直前の力強いシグナルとなる非常に大胆で勇気ある決断に賛辞を贈りたいと思います。」
エスピノサ事務局長はまた、次のように付け加えた。「このような決断こそ、私たちに今求められているものに他なりません。各国が志を高く持ち、偉大かつ大胆な決断をもって行動していくことが必要なのです。私たちは、私たち自身が定めた期限付きの改善への道筋を明確にしなければなりません。ですから、非常に重要な産油国であるサウジアラビアが全体の流れを変え、歴史を変える決断をしてくれたことに、心からの称賛と感謝の意を表したいと思います。」