
東京:月曜日、トヨタは、商品での技術実用化に向け、レースカーで水素エンジンの試験を行うと発表した。
水素エンジンとは、ガソリンの代わりに水素を燃料とするエンジンでロケットに近い。日本の自動車メーカーのトヨタは、レースカーで技術試験を行ってデータを収集し、現場で問題を修正していくとしている。
先日、トヨタ自動車は水素エンジンを開発していることを発表した。フォード・モーター・カンパニーをはじめ、他の自動車メーカーも開発に取り組んでいるエンジンだ。このようなエンジンを搭載した車両は、水素を使用して電気を生成する燃料電池車や、電気自動車またはハイブリッド車とは異なる。
オンライン会見で、水素エンジンのカローラモデルのチーフエンジニアである坂本尚之氏は「地域ごとのニーズに合わせて複数の選択肢を提案したい」と語った。
坂本氏は水素エンジン実用化の時期に言及することは避け、目下の限られた走行距離に対処するには引き続き開発が必要だと認めた。
水素エンジンの利点のひとつは、燃料配管と燃料噴射装置を除けば、現状の内燃機関を最小限調整するだけで済むことだ。
水素の燃料使用にはリスクもあるが、水素ステーションは日本全国で稼働しており、これまでに大きな事故は起きていない。
坂本氏は、現在、路上で水素は他の燃料と同程度に安全になっていると述べ、EVに使用されているリチウムイオン電池は火災の原因となっていること、水素タンクは炭素繊維でできていることにも言及した。
トヨタによると、最新の水素技術をレース用の1.6リッターエンジンを搭載したヤリスで試験中だという。
水素タンク2つをレーシングカーの後部座席エリアに収容しているが、商用モデルでは変更になる可能性がある。
水素には有利になりそうな点がいくつかある。EV用電池にはさまざまな鉱物が必要だが、水素は環境の中に比較的豊富に存在し、貯蔵および輸送がしやすい。
水素は、学校の化学実験でもよく行われる電気分解で水から生成できる。さらに太陽エネルギーから変換して貯蔵することもできる。このような燃料の普及次第で、価格の変動幅の大きいガソリンよりもはるかに安く車の燃料補充ができるようになる可能性がある。トヨタはまた、日本南部の地熱発電所で水素を生産していると述べた。
しかし、水素エンジンは完全なゼロエミッションではなく、エンジンオイルからわずかな二酸化炭素を排出する。トヨタは、窒素酸化物を浄化する技術を開発していると語った。
AP