
ラヤナ・アルクバリ、シャテ・アルマソーディ
リヤド:サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、月曜日にリヤドで「中東グリーン・イニシアティブ(MGI)サミット」を開催し、気候変動対策のために390億サウジアラビア・リヤル(103.9億ドル)を投じる2つのイニシアティブを発表した。サウジアラビアは全体の費用のうちの約15%を拠出する。
皇太子はサミットの冒頭で、この会合では気候変動対策のための地域ロードマップの策定も計画していると述べた。
皇太子は、「我々が本日、このサミットに集ったのは、環境を保護し、気候変動に立ち向かい、この地域の炭素排出量を世界全体の10%以上削減するためのロードマップを策定し、500億本の木をこの地域に植えるという世界最大級の植林プログラムを通じて世界の植林目標の5%を達成するために力を合わせて努力していくものです」と述べた。
また、皇太子は、地域における炭素経済ソリューションのための投資ファンドの設立や、世界の7億5千万人以上の人々に食料を供給するためのクリーン燃料ソリューションに貢献するグローバルイニシアティブの確立についても言及した。
また、「中東グリーン・イニシアティブ」の枠組みの中で、炭素排出量を削減するための地域プログラムを構築し、循環型炭素経済のコンセプトを実現するための協力プラットフォームを構築するとも述べた。
皇太子は、「地域の気候変動対策システムにはギャップがあります。また、地域の取り組みを調整し、経験や技術を共有することで、取り組みの成果を加速させることができます」と述べた。
「これを可能にするために、サウジアラビアは、循環型炭素経済(CCE)のコンセプトを実現するための協力プラットフォームの構築、気候変動対策のための地域ハブの構築、二酸化炭素回収・利用・貯留(CCUS)のための地域センター、暴風雨の早期警報のための地域センター、漁業の持続可能な開発のための地域センター、地域クラウドシーディングプログラムの開発を発表します。これらのセンターやプログラムは、環境を保護し、排出量を削減し、地域の連携レベルを高めるために必要なインフラを確立する上で、大きな役割を果たします」
今回のMGIサミットには、パキスタンのイムラン・カーン首相やヨルダンのフセイン・ビン・アブドッラー2世皇太子など、世界各国の首脳が参加している。
米国初の気候問題担当特使であるジョン・ケリー氏も出席している。