
ヤナ・サルーム
世界の機関はグリーン・イニシアチブへの投資に関して切迫感に欠けていると、金融業界の主要人物が気候変動との戦いについて厳しい評価を下し、警告している。
リヤドで開催されたフューチャー・インベストメント・イニシアチブ(FII)・フォーラムでは、サウジアラビアの公的投資ファンド(PIF)、資産運用会社のNinety One、HSBCホールディングスなどの主要機関らが投資のペースを上げるよう呼びかけた。
PIFのグローバル・キャピタル・ファイナンス部門の責任者であるファハド・アルサイフ氏は、代表者たちにこう語った。「切迫感の本質はまだそこにない。世界の機関が協力し合わなければいけないが、それを実現するには信頼の問題がある」。
また、アルサイフ氏は「動くペースのバランスが心配だ」と付け加えている。
Ninety Oneのチーフ・コマーシャル・オフィサーであるジョン・グリーン氏も、顧客との会話の6〜7割がエネルギーに関するものであることを明かし、アルサイフ氏と同じく懸念を示した。
「実際の資金調達における行動はそこにはない」とグリーン氏は述べ、途上国経済への投資が不十分であると訴えた。
HSBCホールディングスのグループCEOであるノエル・クイン氏は、この分野での「加速」は「非常に速い」としながらも、新型コロナウイルス感染症のパンデミックは「自然現象が経済に影響を与える可能性があることを示す警鐘として」機能したと述べている。
ロンドン証券取引所のCEOであるジュリア・ホゲット氏は、グラスゴーで開催された国連気候変動会議の後の6ヶ月間が、あらゆる発表を行動に移すために「重要」であると主張した。
「私はパイプと配管を信じています」と、ホゲット氏は語った。