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第 6 回フューチャー・インベストメント・イニシアチブ(FII)が閉幕、サウジアラビアはその投資能力を確認

3日間のイベントで、数多くの議論と取引が行われた(AN)
3日間のイベントで、数多くの議論と取引が行われた(AN)
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29 Oct 2022 11:10:43 GMT9
29 Oct 2022 11:10:43 GMT9

ニルマル・ナラヤナン

リヤド: 世界のビジネスリーダー、政策立案者、投資家、起業家、技術専門家など 6,000 人以上が参加した第 6 回フューチャー・インベストメント・イニシアチブ(FII)は、サウジアラビアの投資の可能性とビジネス環境の変革を宣言し、10 月 27 日にリヤドで閉幕した。

木曜日のセッションでは、出席者は回復力ある経済に向けて投資・銀行セクターを変革していく必要性、ベンチャーキャピタルの活力、経済的持続可能性の重要性など、さまざまな問題について討議した。

また、環境、社会、ガバナンスへの懸念や、地域および世界経済の観点からの中小企業の役割についても議論が行われた。

サウジ公共投資ファンド(PIF)、フューチャー・インベストメント・イニシアチブ(FII)で「ローカルコンテンツ成長促進プログラム」の立ち上げを発表

本イベント期間中にサウジアラビアの公共投資基金はローカルコンテンツ成長促進プログラムの立ち上げを発表した。民間部門における競争促進およびイノベーション拡大が目的だ。

PIFによると、本イニシアティブは2025年までにサウジ経済の60%をローカルコンテンツで生み出すという目標の達成を目指している。

イベント期間中に締結された重要な契約

イベントの一環として、いくつかの契約や案件が締結されているが、中でも特に注目されたのはACWAパワーと欧州復興開発銀行の間で結ばれた再生可能エネルギー分野で各種プロジェクト開発を目的とする契約だ。これにはグリーン水素、グリーン海水淡水化、持続可能なエネルギーソリューション、ジェンダーおよび経済的包摂などがある。

また、サウジ観光開発基金、ダナベイ社、IHGホテルズ&リゾーツの間でコバールのダナベイ・インターコンチネンタル・リゾートへの融資に関する契約もイベント期間中に締結された。

このイベント期間中にサウジ・インフォメーション・テクノロジー社とコンシア・グループ傘下のNILがリヤドにシステムインテグレーション企業を設立する戦略的な契約を締結した。

パネルディスカッションのハイライト

「回復力ある経済に向けた投資・銀行セクターの変革」と題されたパネルディスカッションで、サウジEXIM銀行グループのサード・ビン・アブドルアジーズ・アル・ハルブCEOは2020年2月の設立以来、サウジの輸出支援に同行から200億リヤル(53億ドル)を拠出していることを話した。

アル・ハルブCEOはまた、サウジアラビアの輸出信用機関と EXIM 銀行は商業・金融各機関の戦略的パートナーであり、クロスボーダー取引や長期取引を行う際の信用供与や金融リスクの軽減といった面で支援していることに言及した。

別のパネルディスカッションでは、サウジアラビアの鉱業担当副大臣カリード・アル・ムダイファー氏がサウジアラビアには鉱業に関する適切な法制度が整備済みで、投資エコシステム、インフラ、5G接続やサイバーセキュリティなどのテクノロジーなど好条件がすべて揃っており、鉱山投資に最適だと述べた。

また、同氏は2023年1月10日から12日までリヤドで開催予定のフューチャー・ミネラル・フォーラムに鉱業界のリーダーを招待した。

サウジアラビア鉱業(通称マアデン)のロバート・ウィルトCEOは同社は過去10年間、総株主利益率で最もパフォーマンスの高い鉱業株であると述べた。

「フューチャー・フラッシュ: ベンチャーキャピタルの将来形 – システマチックな高収益、再現可能なインパクト、そして人工知能」と題した別のパネルディスカッションではベンチャーキャピタル企業グッドライト・キャピタルのジャッカス・フィリップ・ピヴァージャーCEOがベンチャーキャピタルの75%はうまく機能していないと述べた。

ピヴァージャーCEOはベンチャーキャピタルに関しては多様性、公平性、包括性と業績の間に相関関係があると付け加えた。

クイン・エマニュエル・アークハート&サリバンのジョン・クイン会長はESG(環境・社会・ガバナンス)は政治化されており、ファンドやプライベート・エクイティ企業ではなく政府が担うべきものだと考える人が何人もいると指摘した。

クイン会長はまた、指標と比較可能性も欠けているとも付け加えた。

「ESGが直面する問題の一つは、根本的にESGがあまりにも漠然としているということです。信用機関の格付けを見ると98~99%の相関があります。ESGの格付けを分析しても相関がありません。これは本当に問題です。ESGスコアの評価には合意された基準が必要です」とクイン会長は述べた。

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