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東芝、3社に分割へ=23年度に2社上場―価値向上へ異例の再編・新中計

綱川智社長は
綱川智社長は
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12 Nov 2021 05:11:09 GMT9
12 Nov 2021 05:11:09 GMT9

東芝は12日、本社とグループ企業が手掛ける事業を3社に分割・再編する方針を発表した。日本の大企業が会社を完全に分割するのは異例。中核事業である発電などのインフラ事業とパワー半導体などのデバイス事業の二つを分社化し、それぞれ2023年度下期の上場を目指す。残る東芝本体は関連会社の半導体メモリー大手キオクシアホールディングスの株式保有や東芝ブランドの管理を担う。

 東芝が同日発表した新たな中期経営計画に盛り込んだ。「物言う株主」らから株主還元の強化を求められる中、収益構造の異なる事業を独立した会社に分けることで成長戦略を明確化し、それぞれの会社の企業価値向上を図る。

 綱川智社長は12日、オンラインで記者会見し、会社分割について「解体ではなく未来に向けた進化だ」と強調。その上で「インフラとデバイスそれぞれでリーディングカンパニーを目指す」と語った。

 東芝は1~3月の間に臨時株主総会を開き、株主に分割案の承認を求める。既存の東芝株主には、分社化する2社の株式をそれぞれ割り当てる。新会社の社名は今後検討する。 

 新会社が担うインフラ事業の今年度の売り上げ規模は2兆900億円の見通し。上場予定の23年度までに4830億円を投資し、売上高2兆2300億円を目指す。

 デバイス事業の今年度の売上高は8700億円。半導体を中心に競争力を高め、23年度に8800億円を目指す。

 約4割を保有するキオクシア株については、速やかに現金化した上で全額を株主還元に充てる方針を明らかにした。これまでは売却益の過半を還元するとしていた。

 東芝の21年9月中間決算(米国会計基準)は、売上高が前年同期比12.8%増の1兆5463億円、純利益は17倍の597億円だった。半導体やデータセンター向けの大容量ハードディスク駆動装置(HDD)が好調だった。

JIJI Press

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