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サウジが資金提供する保健センターがシリア人の子どものトラウマ克服をサポート

レハムさんはセンターで数回にわたって個別の心理サポートセッションを受け、そこで絵を描いたり、文を書いたり、幾何学的形で遊んだりするよう勧められた。(KSrelief)
レハムさんはセンターで数回にわたって個別の心理サポートセッションを受け、そこで絵を描いたり、文を書いたり、幾何学的形で遊んだりするよう勧められた。(KSrelief)
訓練士と遊ぶレハム・アブデル・カーリム・マターさん。(KSrelief)
訓練士と遊ぶレハム・アブデル・カーリム・マターさん。(KSrelief)
訓練士と遊ぶレハム・アブデル・カーリム・マターさん。(KSrelief)
訓練士と遊ぶレハム・アブデル・カーリム・マターさん。(KSrelief)
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23 Aug 2022 06:08:32 GMT9
23 Aug 2022 06:08:32 GMT9
  • サウジアラビアの支援組織は1996年以来、人道・救援活動のために946億ドル以上を提供してきた

ラーシド・ハッサン

リヤド:家族と共にホムスの田舎からの移住を強いられ、両親と兄弟と共にレバノンのアルサル難民キャンプの1つで暮らしていた7歳のシリア人少女レハム・アブデル・カーリム・マターさんは苦しんでいた。それを見て、サルマン国王人道援助救援センターの代表らは支援に踏み出した。

KSreliefとも呼ばれる同組織は、「レハムさんはトラウマとなる出来事のせいで極度の恐怖に苦しめられ、そのせいで孤立し、テントを出なくなりました」と、Twitterに投稿したメッセージの中に記した。

「彼女はサルマン国王人道援助救援センターが資金提供するアルサル保健センターで治療を開始し、かなり状態が改善しました」

同組織のメディア担当部門は月曜にアラブニュースに次のように述べた。「KSreliefが資金提供するアルサル保健センターで毎日行われる心理サポートセッションの1つに、レハムさんの母親のサラム・アブデル・ナセル・アル・カンジさんが参加し、彼女は最終的に勇気を出して、娘のおねしょの問題や娘が抱える恐怖について話してくれました」

母親はセンターにいるメンタルヘルスの専門家に、レハムさんは1年以上前に夫の親戚の1人に幽霊や誘拐される子どもの話を聞かされてから恐怖とトラウマに苦しみ始めた、と語った。レハムさんはテントを出るのを嫌がり、学校に行くのも止めてしまった。

専門家らは非常な配慮と思いやりを持って対応にあたり、両親に家庭での対処法について助言し、レハムさんの置かれた状態は彼女自身で対処できるものではないと指摘した。レハムさんはセンターで数回にわたって個別の心理サポートセッションを受け、そこで絵を描いたり、文を書いたり、幾何学的形で遊んだりするよう勧められた。

彼女は医療従事者と親しい関係を築き、1年足らずで行動に大きな改善が見られるようになった。母親は、レハムさんが今では楽しんで学校に行き、学校やキャンプにいる他の子ども達と友達になっていると明かした。

「母親は涙ながらにセンターの寛大さと良い治療や根気に感謝していました」とKSrelief の代表の1人はアラブニュースに述べ、「私の子どもに対するあなた方の支援に非常に感謝しています。皆さんに神の恵みがありますように」とも言っていたと付け加えた。

レバノンのベッカー県にあるアルサル保健センターの職員らは、KSreliefの支援のもと、シリア難民に総合保健サービスを提供している。

先月、同センターは67歳のザヒア・アブデル・ハックさんも助けた。彼女は強制移住の結果、深刻な健康上の問題に苦しんでおり、回復のために支援を得られる安全な場所を探していた。

彼女は生き抜くために町から町へと移動を強いられ、最終的にアルサルの街にたどり着き、そこでカーレド・アル・フジャイリ医師と出会い、この医師の検査により膝軟骨の損傷と手根管症候群を患っていることが明らかになった。医師はハックさんの治療計画は立て、彼女は保健センターでの数回の治療を経て回復に至った。

KSreliefのレバノンにおける支援は、戦争で荒廃した国々の助けを必要とする人々に支援を提供する同組織の取り組みの一環である。

サウジアラビアはKSreliefを通じて世界各地で人道的支援を提供している。同組織は1996年以来、人道援助および救援活動のために946億ドル以上を提供し、164か国の人々を支援してきた。

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