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ADIPEC 2021: 世界最大のエネルギー関係イベントがCOVID-19感染防止措置のもとで再開

ADIPEC 2021はCOP26の直後に開かれ、国連気候変動枠組条約締約国会議の主な成果を分析する最初の国際エネルギーフォーラムになった。
ADIPEC 2021はCOP26の直後に開かれ、国連気候変動枠組条約締約国会議の主な成果を分析する最初の国際エネルギーフォーラムになった。
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ADIPEC 2021はCOP26の直後に開かれ、国連気候変動枠組条約締約国会議の主な成果を分析する最初の国際エネルギーフォーラムになった。
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08 Dec 2021 05:12:07 GMT9
08 Dec 2021 05:12:07 GMT9

アミン・アッバス

ドバイ:エネルギー業界で世界最大かつ影響力の強い重要なイベントADIPEC2021が、アブダビでCOP26直後の11月15日から18日まで開催された。

このイベントは、国連気候変動枠組条約締約国会議の主な成果を検討する最初の国際エネルギーフォーラムだった。COVID-19の試練を経て、エネルギー業界の将来の政策とビジネス環境のあり方を考える機会でもあった。

ビジネスに必須の4日間のプラットフォームであるこのイベントは、UAE大統領シェイク・ハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン殿下の後援のもとアブダビ国営石油会社(ADNOC)が主催し、UAEエネルギー・インフラ省、UAE産業・先端技術省、自治体・運輸省、アブダビ商工会議所、アブダビ文化観光局、アブダビ教育・知識庁の支援を得て開催された。

ADIPEC 2021は、戦略や技術についての知見を展示するさまざまな会議を主催した。160人を超える各国代表、CEO、政策に影響力を持つ人々など1,000人以上の専門家の講演者が出席したADIPEC 2021戦略会議がそのひとつだ。参加者には160以上の会合セッションが用意された。

会期中は1週間を通して次の4つのテーマについて議論が行われた。「変化し続けるエネルギー業界の新市場のダイナミクス」「未来の燃料供給:新エネルギーの課題」「未来のエネルギー企業を構築する:新ビジネスモデルと投資フロー」「転機をもたらすテクノロジー:変化のエンジンをかける」

また、ADIPEC 2021は新たにスマート製造会議を企画し、製造業界向けに独自のプラットフォームを提供した。エネルギー転換の知見を得て、ネットゼロカーボンエネルギーを後押しするために製造の課題と機会を見極める場である。

その他にも、技術会議、下流部門技術会議、オフショア・海洋会議、多様性・公平性・包括のためのADIPECフォーラムなどが開かれた。

ヤングADIPECは、ADIPECによる毎年恒例の青年支援のイニシアチブだ。若いアラブ人に充実したキャリアの選択肢としてエネルギー業界をアピールし、毎回好評を得ている。9回目の今回は20の学校から500人の学生を迎えた。

50カ国以上から700以上のエントリーがあった第11回ADIPECアワードでは、2015年から国際エネルギー機関(IEA)事務局長を務めているファティ・ビロル博士が2021年の生涯功労賞受賞者に選ばれるなど複数名に賞が送られた。

デジタル化ゾーンは、ビッグデータ、クラウド、機械学習に関する知見が提示され、スペシャリスト企業100社がデジタル化によってエネルギーバリューチェーンを強化する最新の手法を紹介した。一方、新たに設置されたスマート製造ゾーンでは、スマートテクノロジーの影響が製造業のエコシステム全体に及んでいる状況が説明されていた。

ADIPEC 2021では画期的な業界取引のフォーラムも行われ、ボレアリスの生産量を拡大するためのボレアリスとADNOC間の62億ドルの合意、エネルギー転換の支援技術の協力を目指すペトロナスとベーカー・ヒューズ間の契約が結ばれた。さらに、ADNOCとTAQAは大規模な新グリーン水素ベンチャーの合意を結んだほか、三井、GSエネルギー、ADNOCが世界規模の低炭素ブルーアンモニア製造設備を開発するためのパートナーシップを締結した。

アラブニュース・ジャパンはジャパン石油開発株式会社(JODCO)の総務・CSR担当副部長のタナカ・ヨシオ氏に独占取材した。「当社はネットゼロカーボン社会に向けた5つのビジネスの柱を据えているので、主に地熱、風力、CCUS、水素などの再生可能エネルギーを取り上げました。特に水素に力を入れており、水素の生産・供給をはじめとするエネルギー事業の拡大を目指しています」

「INPEXやJODCOの概要を出席者に知っていただくため、世界で行っている探鉱・生産活動について展示しました」

「最後に、公文式学習、UAEの学生向け研修、柔道競技大会などのCSR活動についても展示しました。これらもUAEとの信頼関係を築く上で非常に重要な活動です」とタナカ氏は付け加えた。

ADIPEC 2021参加に際してJODCOが直面した課題としてタナカ・ヨシオ氏は「手指消毒、ソーシャルディスタンスの維持、マスクの常時着用、ADIPEC期間中の定期的なPCR検査受検などCOVID-19予防対策に細心の注意を払いました。自分だけでなく訪問者をCOVID-19の感染から守ることが重要でした」と述べた。

(JODCOとして)ADIPEC 2021に参加し、前回までとは違ったことについてタナカ・ヨシオ氏は「COVID-19流行のため、2020年はADIPECが開かれませんでした。UAEは現在、ウイルス感染が沈静化傾向にあり、当社では取引先と直接話をすることの重要性を強く感じていました。今年のADIPEC開催は会場でその方々と会うチャンスだと思い、参加を決めました」

「また、世界からエネルギー企業やエネルギー関連企業が集まるこのイベントを通じて、当社の情報を世界に発信し続けることは非常に重要です」

日本パビリオンの相澤康則氏(東京工業大学准教授)は、パビリオンとしてADIPEC 2021に参加したことについて語った。「毎年、日本パビリオンは、日本とUAEのコラボレーションを想定したコンセプトをいくつか提案しています。今年は、自立可能な島と最先端技術の開発で知られる日本を紹介する(動く展示会島)コンセプトを提案しました。この島にクリーンエネルギー技術を構築し、世界の人々に日本の優れた技術を示すというものです」

「まだこの島との契約を始めていませんが、近い将来、この島のコンセプトを作成して、最先端のテクノロジーを世界に紹介できればと願っています」

「また、地球温暖化などの気候変動で地球環境が悪化している中、バイオテクノロジーのコンセプトに取り組むのを楽しみにしています。バイオテクノロジーは地球を取り巻く生態系を維持します。私たちはこのテクノロジーをエネルギー業界に取り入れて、より環境にやさしい仕組みに改善する必要があります」と相澤氏は付け加えた。

ADIPEC 2022は、2022年11月7日から10日まで、アブダビのADNECで再び対面形式イベントとして開催される予定だ。

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