
三菱商事は17日、中西勝也常務執行役員(61)が社長に昇格し、垣内威彦社長(66)が代表権のある会長に就く人事を発表した。2022年4月1日付。中西氏は再生可能エネルギー事業の強化を柱に、脱炭素に向けた事業構造への変革を急ぐ。
小林健会長(72)は相談役に退く。6月開催予定の株主総会を経て、中西氏は代表取締役社長に、垣内氏は代表権のない会長となる。
中西氏は入社以来、一貫して電力畑を歩んできた。電力部門の最高責任者に就任後、20年には中部電力と共同でオランダの電力大手エネコを買収。欧州での再エネ開発の基盤をつくった。
三菱商事は脱炭素の実現に向け、30年度までに2兆円規模を投資する計画を立てている。
中西 勝也氏(なかにし・かつや)東大教養卒。85年三菱商事入社、16年執行役員を経て19年4月常務執行役員。大阪府出身。
時事通信