
ワン·カルロ·ディアス
ドバイ: リヤドの第1回未来鉱物資源フォーラムは、サウジアラビアの鉱業界にとって新しい時代の幕開けとなる。
サウジ産業鉱物資源省が主催するこのイベントには、世界中の主要な鉱業関係者が参加する。
同省によると、このイベントは3つのテーマを推進する。鉱業の社会貢献、鉱業の再構築、新興の鉱業地域への投資だ。
これは、経済の多様化を目指すサウジ·ビジョン2030の一環となる。
サウジアラビアは鉱業を将来の重要な分野と位置づけており、最近のデータによると、1兆3,000億ドル相当の未開発の潜在力があるとされる。
サウジ当局は、成長する産業を十分に活用するために、他の改革に加えて、世界最大規模の地球物理学的および地球化学的調査を開始した。
主催者は、鉱山業者や世界の投資家が、この新興地域がもたらす機会に気づくだろうと楽観視している。
イベント概要によると、中東、西·中央アジア、アフリカは、「現代的な鉱業を発展させるための真っ白なキャンバスである」という。
同省は、リヤドでのフォーラムが、世界のエネルギー転換において鉱物が重要な役割を果たすことついての、国際的な会話を始めるきっかけとなることを期待する。
主催者は、未来の世界経済は、電気自動車、ソーラーパネル、風力タービンなどの低炭素技術によって特徴付けられると述べ、これらの革新は「銅や亜鉛、スズ、タングステン、リチウムなどの採掘資源が動力源となる」と付け加えた。
アブドルアジーズ国王国際会議センターにて3日間開催されるこのイベントには、2,000人以上の参加者が見込まれている。
150人以上の海外投資家が参加するほか、思想的リーダーや国際的な講演者が講演セッションに参加する予定だ。
この会議への出席が確定している鉱業のトップや業界の専門家には、カナダのバリック·ゴールド社のマーク·ブリストウ氏、アイバンホー·マインズのロバート·フリードランド氏、英国を拠点とするベダンタ·リソーシズのアニル·アガルワル氏、米国拠点のコマツ·マイニング社のジェフリー·ドーズ氏、米アルミニウム生産会社アルコアのロイ·ハービー氏がいる。
また、マーデンCEOのアブドルアジーズ·アル·ハルビ氏、SABICのCEOであるユースフ·アル·ブニャン氏、NEOMトップのナドミ·アル·ナスル氏など、サウジアラビアの主要人物も参加する。
このイベントの重要な役割は、投資機会を紹介することであり、リソース·キャピタル·ファンズ、パシフィック·ロード·キャピタル、ルソー·アセット·マネジメント、EMRキャピタル、スプロットなどの関係者を含む主要投資家や政府系ファンドのリーダーが参加する。
フォーラムでは、「中東、西·中央アジア、アフリカにおける、新しく、現代的で責任ある未来の鉱物資源産業の確立または変革」について議論が行われる。
主催者によると、参加者はこれらの地域の資源賦存量について詳しい情報を得るとともに、法律や規制の枠組みについてより理解を深めるという。
サミットのもう一つの重要なテーマは、環境·社会·ガバナンスの原則を鉱業に適用することである。セッションの1つでは、「持続可能な鉱業の未来の構築」について議論する予定だ。
パンフレットによると、このイベントは、「環境を保護し、コミュニティの発展に貢献し、倫理的に行動する鉱業への社会的期待の高まり」を示すものだという。
サウジアラビアは、その野心的な多様化戦略における鉱業の潜在的役割について楽観的であり、「世界の鉱業における主要な新しい参入者となっていく」ことを目指している。