


ダイアナ・ファラー
ドバイ:日本のグローバルガラスメーカーAGCは、1月20日、ドバイ万博で「AGCデー」を開催し、複数のセミナーと日本館の見学会にビジネスマンらを招待した。
AGCデーの参加者はまず、日本館を見学した。日本館の外装には、日本のAGCが生産・製造したガラスが多く使用されている。
また、AGCがスポンサーを務めるベルギー館では、日本館のデザイナーである永山祐子氏、MEED編集長のリチャード・トンプソン氏、AGCガラス・ヨーロッパ最高技術責任者のマーク・ヴァン・デン・ネステ氏を招いたセミナーが行われた。
開会の挨拶は、AGCアジア総代表の平林司氏が行った。平林氏は、AGCの設立や、より持続可能な目標に向けた業界へのコミットメントについて述べた。
平林氏は、2020年時点のAGCの売上の46%がガラス製品であることも紹介した。
また、日本館のデザインを担当した永山祐子氏がセミナーでプレゼンテーションを行い、設計から実施に至るまでの経緯を説明した。
永山氏は、来場者に対する日本の敬意を象徴する「日本の折り紙の形を使った立体的な表現」を採用したと説明。
また、永山氏は「ピラミッドは幾何学の究極の形である」として、エジプトのピラミッドから着想を得たと語り、日本館のデザインには中東の要素も含まれていることを説明。
また、今後のプロジェクトについても言及し、ガラスを多用したものなどを紹介。2027年には、高さ80メートルのトーチタワーが完成する予定だ。
MEEDのトンプソン氏は、MENA(中東・北アフリカ地域)とGCC地域の過去2年間の経済状況について説明。また、AGCヨーロッパのヴァン・デン・ネステ氏は、より持続可能な未来に向けた同社の目標や、2050年までにカーボンニュートラルを実現するための取り組みについて説明した。
在ドバイ日本国総領事の関口昇氏もAGCデーに出席した。
また、AGCはベルギー館の屋上テラスで開催されたネットワーキングディナーに参加者全員を招待し、来場者がつながりを持てる機会を提供した。