
ANAホールディングス(HD)は8日、中距離国際線の新たなブランドを「AirJapan(エアージャパン)」に決めたと発表した。価格やサービスの水準を、傘下の全日本空輸と格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)の中間に位置付ける第3のブランド。訪日需要などで市場拡大が見込まれるアジアやオセアニアと日本を結ぶ路線を低価格で運航する。
新型コロナウイルス流行に伴い低迷している国際線旅客の動向を見極めながら、2023年度下期に就航する。LCC並みの運賃設定ながら、全日空便で提供されるサービスも追加で用意する。傘下でアジア路線の運航を担うエアージャパン(千葉県成田市)を母体として発足させ、他の2ブランドと連携して需要の取り込みを目指す。
記者会見したエアージャパンの峯口秀喜社長は「中距離移動でも今までにない快適さを提供する」と語った。
国際線のLCCでは、日本航空子会社のジップエア・トーキョー(同)が成田―バンコク、ソウル、ホノルルなどに就航している。
時事通信