
アラブニュース
サウジアラビア総合統計庁(通称:GASTAT)は、オンラインで公開したプレスリリースで、ガソリン価格と食品価格の上昇により、2月の消費者物価の年間上昇率が1.6%に加速したと発表した。
2022年1月の年間インフレ率は1.2%であった。
2月は、ガソリン91、ガソリン95、ディーゼルの価格がそれぞれ前年比で26.7%、25.9%、21.1%上昇した。
それでも、1月の30%強、2021年12月の45%の伸びと比較すると、比較的緩やかな伸びを示している。
運輸部門全体の物価の年間上昇率は、1月の4.9%から2月には4.3%に鈍化した。
しかし、アラブニュースがまとめたデータによると、一般消費者物価指数における運輸部門のウェイトが13%(3番目)であることから、この部門は2月も依然として総合インフレ率を押し上げる主たる要因となった。
一方、食品部門の寄与度―2月時点で運輸に次いで2番目である―は、2021年12月から2倍以上になっている。
住宅、水、電気、ガスの価格については―26%と最大のウェイトを占めるグループだ―2020年9月以降に観察されたデフレはほぼフェードアウトしたようだ。
このグループの物価の前年比下落率は、2022年1月の1.35%、2021年9月の3%と比較して、2月は0.19%に鈍化した。
その結果、このグループの総合インフレ率への寄与度は、1月と比較して2月は7分の1となり、このグループが輸送と食品部門に次いで3番目に重要な要因であった1月と比較して、無視できるほど小さくなっている。
その他の変化としては、雑品目部門の価格において2.2%上昇したことがあげられる。
1月の1.2%から伸びが加速し、2月では運輸、食料品に次いで3番目に重要な要因となった。