アラブニュース

• このビデオゲームを開発したモージャンスタジオは、創造的な包摂性とチームワークというこのゲームの価値観にはNFTはそぐわないと述べた。

ロンドン：人気オンラインゲーム「マインクラフト」の開発元は水曜日、そのプラットフォーム上で非代替性トークン（NFT）を禁止することを決定したと発表した。

モージャンは、NFTは「マインクラフトの」プラットフォームと正反対のものだとして、声明の中でこう述べている。「NFTなどのブロックチェーン技術は希少性と排除に基づくデジタル所有権を作り出している。それは創造的な包摂性や一緒にプレイするといったマインクラフトの価値観にはそぐわない」

NFTは、購入者に帰属するデジタルアイテムであり、ブロックチェーンと呼ばれる改竄不可能な台帳に購入記録が保管される。

「NFTはコミュニティーの全員を包摂せず、持つ者と持たざる者というシナリオを作り出す」と声明は述べている。「NFTをめぐる投機的な価格設定や投資的メンタリティーは、ゲームをプレイすることから焦点を逸らし、利益追求を助長するものだ。それはプレイヤーの長期的な喜びや成功と矛盾するものと考える」

マイクロソフト傘下のモージャンスタジオは、一部のメンバーから新技術についての透明性の向上とより正確なガイダンスを要求されたことを受け、そのプラットフォーム上でのNFT使用に関する立場を明確にすることを決定した。

「マインクラフト」は、ユーザーが自分の仮想世界を作り、それをスキン、モッド、マップなどのアセット（1億4100万人のユーザーコミュニティーによってデザインされる）でカスタマイズできるオンラインプラットフォームだ。

「マインクラフト」はそのモデルの性質により、NFTにとって自然で魅力的な潜在的市場となっている。モージャンスタジオはNFTを明確に禁止したが、次のように付け加えてもいる。「上述の原則が保留されるかどうかを確認し、ゲームにおけるより安全な体験や実用的・包摂的アプリケーションが可能になるかを判断するために、ブロックチェーン技術が時間とともにどのように進化していくかを注視していく」

NFT市場は近年ブームになっており、1月には全世界売上が120億ドルに達した。スクウェア・エニックスやユービーアイソフトなどの他のゲーム会社はNFTを利用している。

スクウェア・エニックスは今週、「ファイナルファンタジーVII」25周年となる来年にフィジカルのトレーディングカードにデジタルバージョンのNFTを付けて販売すると発表した。