
アラブニュース
リヤド: サウジアラビアの公的投資基金(PIF)が、米国株の投資銘柄拡大の一環として、アルファベット、ズームビデオ、マイクロソフトの株式を購入した。同政府系ファンドの第2四半期の投資額は、約408億ドルとなった。
米証券取引委員会への提出書類によると、PIFはアルファベットのクラスA株式を21万3,000株、ズームのクラスA株式を470万株、マイクロソフトの株式を180万株取得した。
また、JPモルガンとブラックロックの株式も、それぞれ390万株と74万1,693株購入した。
同基金は、スターバックスも630万株購入したほか、アドビシステムズ、アドバンスト・マイクロ・デバイス、セールスフォース、ホーム・デポ、コストコ、フリーポート・マクモラン、データドッグ、ネクストエラ・エナジーなどの銘柄もポートフォリオに追加した。
6,200億ドルの資産を運用するPIFは、新分野の創出と石油に依存してきた収入の多角化によって経済を転換しようとする、サウジアラビアの計画の中心的存在である。
PIF は、国際的な投資ポートフォリオを構築する一方で、サウジアラビアの石油への依存度を下げるのに役立つ現地プロジェクトに投資するという、2方面での戦略を追求している。
上記の投資先企業とは別に、サウジアラビアのPIFは、カリフォルニア州に本社を置くルシード・モータースの過半数株主でもある。PIFは現在、この電気自動車メーカーの60%以上の株を保有している。
今年の第1四半期、PIFは米国株の保有額を前四半期の559億ドルから、436億ドルへ22%減らした。
第1四半期末までに米証券取引委員会へ提出した資料によると、PIFは、ビザ、プラグパワー、ウォルマートなど3社の株式を処分したようだ。
一方、テイクツー・インタラクティブ、ペイパル、アリババ、ファーフェッチの保有株式は増やした。
政府系基金協会が4月に発表したデータにより、6,200億ドル相当の資産を運用するPIFは現在、世界の政府系基金の中でも5番目に大きな規模であることが明らかになった。
(ロイター情報参照)