
アラブニュース
リヤド:サウジアラビアの金融部門は、2030年までに金融部門の総資産を4兆5000億サウジアラビアリアル(1兆2000億ドル)以上に増やすことを目指していると、同国の財務大臣が発表した。
『アッシャルクル・アウサト』紙によると、第92回ナショナルデーに際してのスピーチで、ムハンマド・アル・ジャダーン財務大臣は、2022年の第2四半期末までに銀行資産の総額は3兆5千億サウジリヤルに達すると付け加えたという。
また、同氏はサウジアラビア経済の強さが増していることは、金融政策の堅実性と、困難に直面した際の適応能力を反映していると指摘した。
同氏は金融部門開発プログラム、財政持続可能性プログラム、国家民営化センター(NCP)による成果を賞賛した。
金融部門開発プログラムでは、2022年9月までに金融工学で有効な団体を120社以上に増やしていると同氏は説明した。
財政持続可能性プログラムについて、同氏は多くの構造改革の実施に貢献したと指摘した。
これは、成長率と雇用率の向上に寄与することに加え、金融の持続可能性を維持することで、金融と経済の安定を実現するものである、と同氏は付け加えた。
民営化プログラムについて、アル・ジャダーン氏は、公的部門と民間部門間のパートナーシップを強化することに貢献したと説明した。
また同氏は、国家民営化センターは、民営化制度の全般的枠組みを決めることに貢献したと付け加えた。
『ザ・バンカー』誌が報じたところによると8月、サウジアラビアの金融部門は、2021年に過去最高の10%増の3兆3,000億サウジアラビアリアルとなり、地域の銀行をしのぐ継続性を示した。
『ザ・バンカー』が選ぶアラブの銀行トップ100のランキングによると、サウジアラビアの金融機関の ティア1の資本金ベースの合計は、この地域のどの国よりも高いことが示されている。
ランキングは2022年に発行されたもので、掲載に使用したデータは2021年に該当するものである。
原油価格の上昇により、王国の経済成長率は前年の4.1%の縮小から2021年には3.1%に回復したが、銀行のバランスシートを拡大し続けているのは、サウジアラビア国民の不動産取得の支援のための政府のイニシアチブに後押しされた、同国の活況な住宅ローン市場である。