
パリ時事:フランス紙レゼコー(電子版)は9日、仏自動車大手ルノーが企業連合を組む日産自動車に対する出資比率を引き下げる用意があると報じた。引き下げは日産側が要請しており、今後協議が行われる。現在の約43%から15%に引き下げられる可能性もあるという。
ルノーは電気自動車(EV)部門の分社化を計画中。レゼコーによると、ルノーは日産が新会社に参画するのを条件に、保有する日産株の売却に応じる用意があるという。売却額は最大で40億ユーロ(約5700億円)に上るとみられる。ルノーの筆頭株主である仏政府は、現時点では反対していないとされる。
日産はルノーに15%出資しているが、ルノーが日産株の40%以上を持っているため、フランスの法律に基づき議決権がない。このため、日産側は対等な資本関係の構築を模索してきた。
時事通信