
ニマル・ナラヤナン
リヤド:ビジョン2030で示された目標通りに、サウジアラビアが着実に経済を多様化するにつれ、同国の購買担当者景気指数は、2023年1月に58.2に達し、2021年9月以来2番目に高い数値となった。
最新のリヤド銀行サウジアラビア購買担当者景気指数、旧名称S&PグローバルサウジアラビアPMIを報告したレポートでは、同国の非石油民間セクター企業の景況感は1月に2年ぶりの高水準に上昇したという。
12月には、サウジアラビアのPMIは56.9であり、11月には58.5に達し、過去16カ月最高を記録した。
S&P Globalが発表するこの指数によると、50を超える数値は成長を示し、50を下回る数値は縮小を意味する。
「サウジアラビアは好調を持続しており、活動や需要に関する世界経済の動向を上回っています。非石油セクターは1月に58.2をマークし、見出しにも載るような力強い成長で今年をスタートし、2021年9月以来2番目に高い成長を記録しています」と、リヤド銀行のチーフエコノミストであるナイーフ・アル=ガイス氏は述べた。
また、「この成長によって裏付けられるのは、経済的には向かい風であるにも関わらず、G20の中でサウジアラビアが占める、最も急速に成長している経済国としてのポジションです」と付け加えた。
アル=ガイス氏が言うには、1月の景況感の上昇は、ビジネス環境や民間セクターの雇用が改善し続けていること、ガバナンスと労働市場の改革によって外国投資が増加したことが主な原因である。
レポートによれば、1月の新規受注は顕著なペースで増加し続け、企業の多くは、需要状況が改善したこと、顧客からの受注が増加したことについてコメントしている。
さらにレポートによれば、1月に外国の顧客からの需要が急速に増加し、その増加の度合いは2022年末よりも大きい。
「投入価格の圧力が小さくなり、サプライチェーンが持続的に改善することによって、今後数カ月でインフレが弱まると予想されます。投入価格に対応して、産出価格の上昇が衰え始めています。1月の新規受注の伸びは相変わらず著しかったですが、産出価格の上昇はほぼ1年ぶりの低水準でした」とアルガイスは付け加えた。
レポートはさらに、非石油部門の活動水準は1月に急速に拡大し、調査を受けた企業の約3分の1が活動水準を高めたと報告した。
「景況感が2021年1月以来、最高の水準に戻り、パネリストたちの多くは、需要の伸びが続き、市場の状況が改善すると予測している」と報告書は付け加えた。
8カ月連続で未成立契約の量が低下し、雇用成長は12月に記録した5年ぶりの高さからは減退した。
レポートによると、サプライチェーンの状況は、2023年初めには比較的健全であり続けた。同時に、サプライヤーが素早い輸送の要求に前向きに対応したことで、ベンダーのパフォーマンスは堅実なペースで向上している。