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日銀、市場混乱との闘いに実弾60億ドルを確保

日銀がドルを財務省から直接購入するのは初めてで、年末にかけて新たになったドル資金負担リスクについての同行の注意を強調している。(Shutterstock)
日銀がドルを財務省から直接購入するのは初めてで、年末にかけて新たになったドル資金負担リスクについての同行の注意を強調している。(Shutterstock)
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16 Dec 2020 06:12:56 GMT9
16 Dec 2020 06:12:56 GMT9

日本銀行は、最近のコロナウイルス感染の再発で生じた市場混乱と闘うため、十分な実弾があることを確実にする稀な取り決めで、政府口座から現金60億ドルを利用する予定だ。

日銀は水曜に発表された取り決めで、来年3月まで随時その時の一般的な市場交換レートで財務省からドル現金を買い入れを予定している。

日銀がドルを財務省から直接購入するのは初めてで、年末にかけ新たになったドル資金負担リスクについて同行は注意を強調している。

この動きは「国際金融協力や金融機関への外国為替供給など、日銀オペレーションの円滑な施行のための備え」だと日銀は声明の中で述べた。

この決定は、年末と3月の日本の決算期の締めを前にした国内金融機関が直面しているドル不足に対応するため、日銀に柔軟性を与える予定だ。

「現時点はドル資金に問題はないが、将来問題になるかも知れない。これは日銀には妥当な動きだ」と、JPモルガン・チェース銀行市場調査本部長の佐々木融氏は語った。

「過去、日銀は連邦準備銀行に頼っているが、この取引を財務大臣と行えば、連邦準備銀行に頼る必要はない」と同氏は語った。

財務省側は、日本の巨額な公債が金を更に追加することで、外貨準備を分散化する事を行うサービスのコスト上昇を支払うため、円の売却代金を使えると、名アナリストは語っていた。

「財務省は円と日銀ドルを上げることを望み、両者にとってウィンウィンの状況だった。お互い内部取引することで、通貨市場への影響を回避できる」と東京短資の加藤出チーフエコノミストは語った。

財務省は現在、外国通貨、預金、証券で1.3兆円と430億ドル相当の金を所有している。

日本の金融機関は市場ストレス時にはドル資金の緊張に繰り返し直面した。日銀のドル資金供給オペレーションは、市場が安定しており最近数カ月はほとんど需要がない。

日銀は他の主要中央銀行と共に、連邦準備銀行とドルスワップの取り決めがある。これは、世界金融危機に対応するため、10年前に設置された。

「今回の対応はコロナウイルス環境下で極めて異例だ」と、財務省担当者はロイターに語った。

日銀は主に資産購入を補強し、COVID-19で資金繰りの苦しい企業に金融機関経由で資金を供給する新しい機能を作成することにより、3月と4月に政策を緩和した。

日銀はそれ以来政策を堅固しているが、短期間な焦点は資金の負担に取り組み、市場が安定を保つことを保証することだと、中央銀行担当者は強調している。

ロイター

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