
アラブニュース
リヤド: 航空機の設計および製造に注力するUAEの航空会社、ヘリオ・アビエーション・テクノロジーズは、アブダビで2月20日に開幕する国際防衛展示会・会議(International Defense Exhibition and Conference:IDEX)において最新ソリューションを発表する。
タワズン評議会の投資部門、アラブ首長国連邦(UAE)の戦略的開発ファンド(SDF)は、ベンチャー投資ポートフォリオに最近加わった企業の1つであるヘリオテックが、商用およびセキュリティー用途の独自の垂直離着陸機(VTOL機)の設計と製造に注力していくことを発表した。
SDFによれば、ヘリオテックは当初、同軸技術を使用した有人および無人のシングルエンジンヘリコプターの開発と製造に集中的に取り組むことになるという。
2月24日まで開催されるIDEXでは、ヘリオテックはタワズン評議会パビリオン内のSDFスタンドで、非民間市場向けに製品の一部を展示する、とWAMは報じている。
「ヘリオテックの立ち上げは、UAEの航空、防衛、セキュリティー産業を前進させる重要な一歩であり、アブダビ経済の成長と多様化に貢献するでしょう」とタワズン評議会のタレック・アブドゥルラヒーム・アル・ホサニ事務局長は述べた。
タワズン評議会は、UAEにおける持続可能な防衛・セキュリティー産業の創設と発展を担う業界イネーブラーである。
また、「ヘリオテックの事業は、UAEの民間セクターとアブダビの技術力に貢献するパートナーシップを通じて、財政的にも戦略的にも価値ある投資を行うというSDFの任務に合致しています」とアル・ホサニ事務局長は付け加えた。
この航空機メーカーが生産と設計を行う新しい工場設備は、アル・バティーン・エグゼクティブ空港のフリーゾーン内にある。
SDFのマネージングディレクター兼CEOであるアブドゥラー・ナセル・アル・ジャーバリ氏は、ヘリオテックの立ち上げはSDFの「高度なVTOL技術が航空宇宙、モビリティ、防衛産業の未来で重要な役割を担うという自信」の証しであると述べた。
「SDFは、ヘリオテックを業界リーダーとして位置付けることを決めています。その戦略的ロードマップ、事業拡大、技術進歩の一環として、SDFの現在の国際ポートフォリオの一部と統合し、相乗効果を生み出していきます」とアル・ジャーバリ氏は付け加えた。
アル・ジャーバリ氏はさらに、事業のさらなる拡大と発展のために、SDFが国際的な業界関係者や投資家との提携も計画していることを指摘した。