
アラブニュース
リヤド:国際民間航空機関(ICAO)の事務局長はサウジアラビアを訪問中に、航空旅行部門における同国の先駆的な取り組みを称賛した。
フアン・カルロス・サラザール事務局長は、サウジアラビア民間航空総局(GACA)のアブドルアジーズ・ビン・アブドゥラー・アル・ドゥアイレジ会長と会談し、同国の航空部門に関する国家戦略について議論した。この国家戦略は、国際機関との協力や提携の強化を目的としている。
また、サウジビジョン2030に沿ってサウジアラビアの空港における運営効率やサービスの向上を図ることにも重点を置いている。
地域および世界のレベルで民間航空システムをアップグレードするためにGACAとICAOの間の共同支援を強化する方法についても議論された。
サラザール事務局長と同行代表団は訪問中、リヤドにある航空保安協力プログラム(CASP)中東支部の本部を視察した。
サウジ通信によると、サラザール事務局長は、CASP本部をリヤドに置いていることを含む、サウジアラビアの先駆的な役割や、ICAO加盟国とその活動やプログラムに対する絶え間ない支援を称賛した。
また、民間航空部門をはじめとするあらゆる分野においてサウジアラビアが成し遂げている著しい発展にも賛辞を送り、ICAOのあらゆるイニシアティブやプログラムにおける同国の積極的な役割や効果的な参加に謝意を表明した。
代表団はリヤドのキング・ハーリド国際空港にも訪れ、同空港のサービスや旅行体験向上のための手続きについての説明を受けた。
今回の訪問は、サウジアラビアが自国の航空部門を強化するために行っている取り組みの最新の例だ。
今月には、航空保安分野における関係を強化し、サウジアラビアへの新たな投資を促進するために、GACAがイギリス民間航空局と協定を結んだ。
サウジアラビアの全ての航空事業者の保安管理の質の向上を目的としたこの協定は、GACAがこの部門における最新動向を把握する助けになるものだ。
この協定は、投資家にとって魅力的な環境を整備するとともに、サウジアラビアが収入源の多角化を目指す中でこの部門に期待される経済成長を促進するものでもあると、サウジ通信は報じている。
この協定は、新しい航空輸送タイプの導入が行われるであろう次の段階の目標およびサウジビジョン2030に沿って、この分野における知識移転を確保し国内の専門家を育成することへのGACAの意欲を強調するものでもあると、サウジ通信は付け加えている。